世界遺産：幻のスペインオオヤマネコが生息する、王家が守った大自然　スペイン「ドニャーナ国立公園」

　女優の杏さんがナレーションを務めるTBSのドキュメンタリー番組「世界遺産」（日曜午後6時）。1月29日は「ドニャーナ国立公園～砂丘　湿地　動物の森　スペイン最大の国立公園～」と題し、スペイン南部のアンダルシア州にある同公園を紹介する。

　スペイン最大のドニャーナ国立公園は、アフリカからの季節風と海流が作り上げた不思議な模様の大砂丘があり、その奥には大湿地帯、さらに森林地帯が連なっている。豊かで多様な自然環境を持ち、冬には50万羽以上の水鳥が越冬のため飛来する。

　また、幻といわれるスペインオオヤマネコの生息地でもある。一時絶滅が危惧されたスペインオオヤマネコは、人間のサポートと努力によって個体数を増やしつつある。これら貴重な動物が生息し、沖縄本島の半分ほどの面積を持つ大自然がほとんど手付かずに残されてきたのは、皮肉なことにスペイン王家の狩猟場として守られてきたからだった。