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キャリア36年、「今までプライベートを発信することを避けてきた」という女優の横山めぐみさんが、自らペンをとり、私生活をつづる連載「横山めぐみの大人クローゼット」。第11回は、横山さんが桜が咲く季節のファッションを紹介します。
◇桜守が語る一番美しい桜の見方は
いよいよ桜のシーズンが到来しましたね。
みなさん、いかがお過ごしですか?
桜といえば、私は谷崎潤一郎の「細雪」のお花見の場面を思い出します。四姉妹が華やかな和服で、京都へ桜を見に行くシーン。心浮き立つ、日本的で美しい春の情景です。
この桜がいつまでも元気に花を咲かせてくれるよう、健康状態を見守り処置をする「桜守(さくらもり)」という方がおられます。
以前この桜守の佐野藤右衛門さんと仕事でご一緒する機会がありました。
藤右衛門さんいわく、一番美しい桜の見方は、「好きな女性の膝枕から見上げる桜……」なんですって。なんとも粋で色っぽいお話で、今でも心に残っています。
◇夜桜を思わせるカーディガンを主役に
さて今回は、毎年桜の咲く時期になると着たくなるファッションを紹介します。
今回、私が着ているのは、「KEITA MARUYAMA(ケイタ・マルヤマ)」のカーディガンです。黒地に刺しゅうで表現された桜が、夜桜を彷彿(ほうふつ)させます。盛りの時期に着て、花と競わないよう、少し先取りして楽しんでいます。
それに「EMPORIO ARMANI(エンポリオアルマーニ)」の桜色のスカートを合わせました。
カーディガンの中に着ているブラウスは、ユニクロとパリのブランド「INES DE LA FRESSANGE(イネス・ド・ラ・フレサンジュ)」のコラボアイテムです。フリルのスタンドカラーで、袖口にもフリルがあしらわれています。生成りで優しい雰囲気を醸し出しており、コットン100%なので、家で洗濯もできます。
イネスといえば私の世代でご存じの方も多いはず。
手がけているのは1980年代に活躍したスーパーモデルの一人で、「Karl Lagerfeld(カールラガーフェルド)」のミューズとして知られていました。今は自身の名を冠したブランドを手がけ、ブランドのコンサルタントなどをされているようです。
以前、私がドラマ「真珠夫人」で演じた瑠璃子という主人公は、元華族の令嬢で、胸元や襟元に豊かなフリルが付いたブラウスを好んで着ていました。
イネスも名門貴族を父に持つという点で似た生い立ちのようです。
スタンドカラーのフリルのブラウスは、中世貴族ファッションの名残なのでしょうか。華やかでフェミニンですが、このブラウスはフリルが控えめで質感もコットンなので、普段使いしやすいです。
パンプスは「ROCKPORT(ロックポート)」のローヒールで、インソールが低反発クッションになっていてソフトな履き心地。いくらでも歩けそうで、お花見しながらのお散歩にぴったりです。
さて、みなさんはどちらへお花見に行かれるのでしょうか?
次回「横山めぐみの大人クローゼット」は最終回となります。お楽しみに。
また元気にお会いできますように!
<プロフィル>
よこやま・めぐみ 1969年9月2日生まれ、東京都出身。1987年放送の「北の国から’87初恋」で吉岡秀隆さん演じる純の恋人・れい役で女優デビューを果たした。2002年放送の昼ドラ「真珠夫人」ではヒロイン・瑠璃子を演じ話題に。2022年5月にインスタグラムとツイッターのアカウントを開設した。