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吉岡更紗:200年続く染織工房6代目 東大寺に納める和紙の紅花染めに「情熱大陸」で密着

 染織家の吉岡更紗さんが、4月30日午後11時15分から放送されるドキュメンタリー番組「情熱大陸」(MBS・TBS系)に登場する。予告動画では、天然の染料のみを扱うことを旨とし、「美しい色が出れば最高」と和紙に幾重にも色を重ねていく姿が映し出される。

 吉岡さんは1977年、京都市生まれ。大学を卒業し「イッセイミヤケ」で販売員として働いた後、染織技術を学んだ。2008年、生家で、江戸後期から200年以上続く染織工房「染司(そめのつかさ)よしおか」に戻り、5代目の父のもと染色の仕事に就く。2019年、6代目となった。

 番組では、吉岡さんが「1年の中で特別に身が引き締まる仕事」と話す奈良・東大寺の修二会(お水取り)に納める和紙の紅花染めの様子を取り上げる。

 60キロの紅花から純度の高い赤の色素を丹念に抽出し、60枚の和紙を繰り返し染め重ねていく。納めた和紙は、練行衆(れんぎょうしゅう)と呼ばれる僧侶たちの手によって東大寺二月堂の堂内を飾る椿の造花となる。失敗が許されない、ひと冬の仕事を追った。

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