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俳優の綾瀬はるかさん主演の映画「リボルバー・リリー」(行定勲監督)が8月11日、公開された。“史上最強のダークヒロイン”小曾根百合を演じる綾瀬さんは、レースやスパンコールが輝くワンピースなど、エレガントな衣装をまとい、ハードなアクションに挑んでいる。
映画は、第19回大藪春彦賞を受賞した長浦京さんの同名小説が原作。大正末期の東京を舞台に、S&W M1917リボルバーの使い手で、16歳からスパイとして暗躍する小曾根百合が、家族を殺された少年・細見慎太に助けを求められ、帝国陸軍に追われながら逃避行を繰り広げる……というストーリー。
同作の衣装デザインと監修は、故・黒澤明監督の長女で、映画「万引き家族」など数々の日本映画の衣装デザインを手掛けてきた黑澤和子さんが率いる衣装デザインチームが担当した。同チームは、「百合の格好よくクールで、しかしどこか寂しさを抱えた雰囲気をどう表現するか、何度も話し合い、現代のNo.1ホステスのような、一般の人とは異なる空気感をまとわせました。当時、欧米で流行していたフラッパーガール(おてんば娘、奔放な現代娘の意味)の魅力に 大人の色気を合わせた」とコメントした。
百合のイメージカラーには、黑、白、シルバー、シャンパンゴールド、濃いブルーを選び、監督の要望で赤も加えたという。公開されている場面写真では、綾瀬さんは、スパンコールで華やかな装飾が施された白のワンピースや、胸元にスパンコールがきらめく紺のワンピース、光沢のある鮮やかな赤のワンピースに濃い赤のガウンなどを着用している。
衣装チームは、デザインのポイントを「着物をブルーに染めて、手描きでユリ柄を描いたり、ドレスにユリの刺しゅうをしたり、要所でユリ模様を使っています。生地選びは動きやすさを考えつつ、エレガントなシルエットやスパンコール生地を使う工夫を施し、帽子やネックレスなどの小物は、当時の時代感を意識しました」と語っている。
さらに、「アクションが多いため、1パターンに対して何着も作らなければならず、苦労しました。アクションでの動きを確認しながら、プロテクターの有無、拳銃を隠し持つ場所などを話し合い、細かな修正を繰り返していきました」と明かした。
12日、衣装デザイン画と、その衣装を身にまとった小曾根百合の本編切り抜き映像も公開された。28秒の映像には、華やかな衣装が6着、登場する。衣装デザインと本編映像が交互に映し出され、比較も楽しめる。