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デビュー10周年と30歳を迎えた俳優の石川恋さんが写真集「SIGNS」を9月17日に発売する。写真集では、大胆な肌見せカットやランジェリーカットで、引き締まったヘルシーボディーを披露した。撮影に向けて、肉や魚、大豆などを中心にした食事を自炊し、約1カ月間ジムに行く頻度を増やしてボディーメーキングに取り組んだという石川さんに、体作りやこれまでの10年について聞いた。
◇食事とボディーメーキングで体脂肪率は3%ダウン
「毎日プロテインを飲んで、鶏肉ばかり食べていました(笑い)。減量したかったわけではないので、筋肉の材料になるものをしっかり食べました。鶏肉はどれだけいろいろな味付けで食べられるか工夫しましたね。照り焼きなら、てんさい糖やはちみつを使って味を付けるとか。撮影前の1週間は塩分も控えていたので、レモンやバルサミコ酢で味付けをして食べていました」
お気に入りのパーツは引き締まった腹筋。パーソナルトレーナーの指導の下、トレーニングに励んだ。体脂肪率も変化したという。
「ランジェリーカットなどではおなかやお尻、背中が見えるので、そこを重点的に鍛えました。中でも腹筋は割れているのが理想だったので、かなり負荷をかけました。
筋肉量を増やしたので、体重はそれほど変わっていないんです。ただ、体脂肪率は3%ぐらいは落ちたと思います。普段は17~18%ですが、頑張った時は15%ぐらいになりました。本当はもう少しやりたかったんですけど、やりすぎると違う写真集になっちゃうかなと思って(笑い)。ちょうどいいバランスで撮影に挑めたかなと思います」
20代後半の今は、努力の結果がすぐに出るとは限らない。だが、あせらずにすべきことをし続けた。
「若い時は、少しやれば結果が出ましたし、食事量もちょっと減らせばやせました。代謝がいいからすぐに努力が結果につながっていたんです。でも、20代後半になってくるとなかなかすぐ結果には出ない。それはここ数年感じていたので、1カ月という少し長めの期間で体作りをしました。
あと、すぐに結果が出ないことに落ち込まないことも大事です(笑い)。代謝が落ちていると実感していたので、少しでも良くするためにランニングなどの有酸素運動もしました。燃焼しやすい体を作る、というベースを大事に取り組みました」
◇「人生って一貫してない」
石川さんは2013年に書籍「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話(ビリギャル)」(KADOKAWA)の表紙モデルとして話題を集めた。女性ファッション誌「CanCam(キャンキャン)」の専属モデル、俳優として活躍してきた。
この10年を振り返り、「まさか芸能界に入るとは思っていなかったし、初めてのことばかり。ずっともがき続けていた10年でした」と胸中を明かす。
「もともとモデルがやりたいと思っていたけれど、お芝居に出会ってきちんと勉強したいと思ったんです。でも全然うまくいかなかったり、違うお仕事をして遠回りをしたり、『人生って一貫してないな』と思いました。
でも10年経って、やっと少しずつベースができてきた気がします。CanCamの専属モデルを5年半やって、モデルのお仕事をイチから教えてもらったおかげで、今は服の見せ方などを考えながら動けるようになりました。
お芝居も、自分のお芝居に納得できることはまだないけれど、少しずつ経験を積んできたからこそ、昔より深く考えて現場に行くことができるようになった。そう考えると、初めてのことばかりで培ったものを持って、ここからがまたスタートなのかなって思います」
その思いは写真集のテーマ「崩壊と再生」にも現れている。
「失敗して壊れて、再構築するために足りないものを補って、立ち上がって……という繰り返しだったなと。それはきっとこれからも変わらないし、みなさんが持つ“石川恋”というイメージもいい意味で壊していきたい。もし悪い方向に行ってしまっても、前に進むことで正解の道にしたい。『崩壊と再生』をこれからも続けていくんだろうな、と思います」
◇30代も前のめりに
30代も、「前のめり」に挑戦し続けたいと意気込む石川さん。
「自分では苦手かもしれないと思っていることでも、『これは石川恋にどうかな』と言ってもらえたものは、まだまだ前のめりに挑戦していきたい」
最後に、これからどんな石川恋を見てもらいたいか、尋ねた。
「変わらない自分と、少しずつ変わっていく自分、どっちもいると思うんです。それを見守ってもらえたら。私は、今すごく幸せで、仕事を頑張ることができているので、これからも自分のやりたいこと、挑戦したいことにどんどん前向きに進んでいきたい。30代は表現というお仕事によりいっそう向き合っていきたいと思っているので、みなさんには、そんな私の表現を通して、楽しんでいただけたらと思います」
<プロフィル>
いしかわ・れん 1993年7月18日生まれ。栃木県出身。2013年に書籍「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」の表紙モデルとして話題に。映画「マスカレード・ホテル」(2019年)、「マスカレード・ナイト」(2021年)、連続ドラマ「silent(サイレント)」(2022年)などに出演。10月7日深夜に放送をスタートする深夜連続ドラマ「猫カレ -少年を飼う-」(BSテレ東)で連続ドラマ初主演。 *…写真集「SIGNS」は、フォトグラファーの富取正明さんが撮影。通常版が9月17日に発売される。A4判、116ページ。3300円。