「徹子の部屋」に出演した宮澤エマさん=テレビ朝日提供
元首相の故・宮澤喜一さんを祖父に持つ俳優の宮澤エマさんが、4月9日放送の黒柳徹子さんの長寿トーク番組「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出演。祖父とのエピソードを語った。
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幼少期は祖父のことを「グランダッド」と呼んでいた。祖父、祖母とは、毎週日曜に夕飯を一緒に食べるのが常だったといい、当時の家族写真を公開した。宮澤さんは「祖父の家に行くと、トランプで神経衰弱とかで遊んでくれた。姉が負けて泣いていると、『負けて泣く子とは一緒に遊ばない』とぴしゃりと言って。『泣けば良いと思うな』と孫にも容赦しない祖父だった」と振り返った。
18歳のときに、喜一さんが亡くなった。「もう少し長生きしていてくれていたら。政治の話もなかなかできなかったので、今になって聞いてみたいこともたくさんあります」と話す。
高校でパレスチナ問題を学んだ時には、祖父から“生きた歴史”に触れさせてもらった。「『(パレスチナ暫定自治行政府の)アラファト議長と握手したときに彼の手はやわらかかった。これがどういう意味かわかる?』と言われて。彼はもう軍人の手をしていたわけではない、政治家になっていた、ということなんだよって。教科書に載っているような人とのエピソードを私の祖父は持っているんだ、と身をもって感じるエピソードなのでよく覚えています」と明かした。
宮澤さんは芸能界に入った当初、「バラエティー番組に向いていない」と悩んでいたという。「祖父の名前のおかげで出演できているのに、(元首相の故・竹下登さんを祖父に持つ)DAIGOさんみたいに面白く話せない。この先どうなるんだろう?」と思っていたところ、出演番組を見た演出家の宮本亞門さんに声をかけられ、ミュージカルに出演するようになった。宮本さんの32歳年下の弟と宮澤さんが同じ高校で、高校時代の宮澤さんの歌声を宮本さんが覚えていたという縁があった。
この日は、黒柳さんの“ムチャぶり”で、宮澤さんがちあきなおみさんの楽曲「夜間飛行」をアカペラで披露する一幕もあった。
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