吉田美月喜：「友情や青春のきらめきはどんな人の心にも刺さる」　劇場アニメ「ルックバック」で声優初挑戦

　俳優の吉田美月喜さんが6月1日、東京都内で行われた劇場版アニメ「ルックバック」（6月28日公開、押山清高監督）の完成披露試写会に、共演者で俳優の河合優実さん、押山監督とともに出席。「描かれている二人の友情や青春のきらめきはどんな人の心にも刺さるものがあると思います」と見どころを語った。

　吉田さんは同作で声優に初挑戦。アフレコの感想を聞かれ、「台本が普段見てるものとは違うし、ラフ画の映像も初めて見るものばかり。そこを学ぶことから入りました。プロの声優さんは音が鳴らないようにページを片手でめくるので、私もこだわってそれを練習しました。でも本番はそれどころではなく両手でめくりました」と照れ笑いを浮かべた。

　学年新聞で4コマ漫画を連載している小学4年の藤野（河合さん）と不登校の同級生・京本（吉田さん）の人生を描く青春物語。藤本タツキさんのマンガが原作。

　演じた京本について吉田さんは、「方言指導の際に監督から『地声に引きこもりの要素を感じる』と衝撃的なことを言われました。それはいいことなのか！？と思いつつも、そこが京本の一つの見どころ」とコメント。押山監督が「吉田さんの声の印象は“陰キャ”。この子ネガティブそうだぞという印象があった。飾らない感じを声から感じた」と説明すると、吉田さんは「あながち間違っていないかも」と苦笑いしながら認めていた。

　また、映画の内容にちなんで「小学生時代の夢」を発表。「小学2年生の頃はかわいい洋服を着られるという不純な動機でモデルになりたいと思っていました。その後はテニスやバスケ、バレエ、そろばんをやったりして自分の夢を探すような習い事をしていました」と振り返った。