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観月ありさ:47歳、不安もあるけど「年齢とうまく付き合ってポジティブに過ごしたい」 昔ながらの縁の大切さも再確認

 俳優の観月ありささんが、紫式部役で出演する映画「もしも徳川家康が総理大臣になったら」(武内英樹監督)が公開中だ。昨年47歳を迎え、「今までとは仕事のポジションが変わってきたり、体力的に落ちてきたり。同年代のみなさんが抱えるような思いや変化は、芸能界で生きる私にもあります。不安を感じるときもありますが、自分の年齢とうまく付き合ってポジティブに過ごしていきたいですね」と語る観月さんに、自身の変化や作品について話を聞いた。(前後編の前編)

 ◇仕事も人付き合いも、肩の力を抜いて

 「どこに行っても年下だったのに、だんだん中間管理職みたいな立場になって、もう私の世代は管理職というか、下の人を育てていかなくてはいけないようなポジション。体力的にも、昔はこれぐらいで息切れなんかしなかったのにとか、筋肉痛が続いてこれはいつの疲れかな?って思うこともありますよ(笑い)」

 同世代の誰もが感じるであろう自身の変化を、ちゃめっ気たっぷりの笑顔で語った観月さん。一方で、「年齢を重ねたからこそ得られた、良い部分を見つけていくことも、とてもいいと思っているんです」と言う。

 「10代、20代のころにはできなかったことが、経験を重ねていつの間にかできるようになっていることがあります。それに若い頃は、仕事も人付き合いも『頑張らなきゃ』と、とても力んでいました。年齢とともに、ありのままの自分でいいのかなと、肩の力が抜けて、仕事にも人間関係にも向き合えるようになってきました」

 ◇昔ながらの縁の大切さを再確認

 最近、10代、20代のころ頻繁に仕事をした人と、再び仕事をしたことをきっかけに、価値観の変化があったという。

 「昔ながらの方たちとお互い経験を重ねて今の自分でまた会えること、切磋琢磨(せっさたくま)して仕事をしたり、食事ができたりすることが、とてもすてきなことだと感じました。それまでは、なんとなく『自分をアップデートしていかなきゃ』という気持ちが強かったんです。

 携帯電話も進化して、流行もどんどん変わって。それについていかなきゃ、自分もアップデートしなきゃと、新しい出会いに気が向いていた時期もあったんです。でもこの再会で、昔ながらの縁を大事にしていくことが、とても大切なんじゃないかなと再確認したところなんです」

 ◇自分をもっと柔軟にとらえたい

 懐かしい人との再会に、「時が止まっていたかのように、当時の自分を思い出しました」とほほ笑んだ観月さん。「新しい出会いもありながら、昔ながらの縁を大切にする」のは人間関係だけにとどまらない様子で、こう語った。

 「大人になると、忘れてしまったことって多いんですよね。ファッションでいうと、最近、古着が流行していると聞いて、10代のころ、古着がすごく好きでたくさん集めていたことを思い出しました。海外でヴィンテージの服を買っていたんです。レアなデニムもいくつか所有していたのですが、処分してしまったのは、もったいなかったかもしれません(笑い)。

 大人になって古着をあまり着なくなったのは、もう40代だからシックな服装をしなければと、自分で自分の幅を狭めているのかもと考えるようになりました。年齢とともに、派手なファッションに変わっていってもいいんですよね。

 こうやって昔の自分を思い起こしてみると元気になれるし、これからは自分というものをもっと柔軟にとらえていってもいいのかなと、ここ最近思っています」

写真撮影:川上博司

 *…後編では「もしも徳川家康が総理大臣になったら」の撮影について聞く

 *……映画「もしも徳川家康が総理大臣になったら」は眞邊明人さんのビジネス小説が原作。コロナ禍の2020年、首相官邸でクラスターが発生し、総理大臣が急死。未曾有の危機に政府は「歴史上の偉人たちをAIで復活させ、最強内閣を作る」という最後の手段に出る。総理大臣の徳川家康をはじめ、織田信長、豊臣秀吉、坂本龍馬、紫式部ら、生きた時代の異なる偉人たちが“最強ヒーロー内閣”として日本を救うべく奮闘する。壮大なジェネレーションギャップが奇跡を生み出して……。

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