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映画「もしも徳川家康が総理大臣になったら」に出演し取材に応じた観月ありささん
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映画「もしも徳川家康が総理大臣になったら」に出演し取材に応じた観月ありささん

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観月ありさ:衣装は13キロ、まるで筋トレ「2時間が限界」 思わず笑っちゃう“偉人たちの雑談”も 「もし徳」撮影を振り返る

 俳優の観月ありささんが、紫式部役で出演する映画「もしも徳川家康が総理大臣になったら」(武内英樹監督)が公開中だ。自身の変化や撮影の様子を聞いた。(前後編の後編)

 ◇偉人たちの雑談風景に浜辺美波もびっくり

 映画「もしも徳川家康が総理大臣になったら」を手がけた武内監督は、観月さんとは1990年代に「ナースのお仕事」などで仕事をした旧知の仲。2021年の「劇場版 ルパンの娘」で“再会”した。「昔の私も知っていて、今の私も見てくださっている、信頼感も、安心感もある監督です」とうれしそうに話す。

 映画は、コロナ禍の2020年、総理が急死。未曾有の危機に政府は「歴史上の偉人たちをAIで復活させ、最強内閣を作る」という最後の手段に出る……というストーリー。総理大臣の徳川家康をはじめ、織田信長、豊臣秀吉、坂本龍馬、紫式部ら、生きた時代の異なる偉人たちが内閣を構成する。

 「設定だけで面白い」と笑う観月さんが演じるのは、紫式部。ほかに野村萬斎さん、GACKT(ガクト)さん、竹中直人さん、江口のりこさん、赤楚衛二さんら個性的な顔ぶれが偉人を演じる。撮影風景を想像するだけで迫力満点だ。

 「衣装を着てメークをした偉人役の共演者のみなさんと一緒にいると、その光景に思わず笑っちゃうんですよ。(新人記者役で出演した)浜辺美波さんも、その様子にはびっくりした様子でしたね。扮装(ふんそう)のままで過ごした雑談タイムが本当に面白くって楽しい現場でした」

 ◇着ていられるのは2時間だけ 十二単に四苦八苦

 一方、約13キロという衣装、十二単(ひとえ)の重さに苦労した。動きも制限され、着ている間は3~4人の手を借りて移動したり、姿勢を変えたりしたという。

 「脱ぎ着も大変でしたが、着ているときは肩に衣装の重さがかかって、筋トレをしているようでした(笑い)。2時間ぐらいが限界だったので、切りのいいところで脱がせてもらって、また着て……の繰り返し。

 撮影のはじめのころは、着物の中にはいた長袴(はかま)が絡んでしまって動きづらかったんです。それを知った萬斎さんが『はかまに足袋を縫ってもらうといい』とアドバイスをくださって、縫ってもらったら、はかまと足袋が一体になることでずいぶん動きやすくなりました。

 座るのも一苦労。着物の部分を、スタッフのみなさんに抱えていただかないと座れないんです。動くと一大事になってしまうので、座ったら座ったまま、立ったら立ったまま。自分で動かせるのは手首から先ぐらいでした」

 ◇希望も感じられる物語 新人記者の成長も見どころ

 「翔んで埼玉」「テルマエ・ロマエ」なども手がけた武内監督は「独特のテンポがあって、そのテンポを大切にする方」と観月さん。今回は現代劇に登場する歴史上の人物を演じるため、そのテンポをつかむことが難しかったという。

 「『優雅さや、偉そうな雰囲気を出しながらもせりふのペースを早く』というリクエストでした。時代物を演じるときはせりふをゆっくり話すことが多いですし、ゆったり演技をした方が、優雅だったり、偉そうだったりして見えるので、面白さも出しながら、そのさじ加減を見極めることが難しかったですね」

 偉人たちのビジュアルやキャラクターの面白さに加え、浜辺さんが演じるテレビ局政治部の新人記者・西村理沙の成長も見どころの一つ。

 「仕事に悩む理沙が、偉人たちと出会って取材を進める中で、彼女にも変化が訪れます。笑って見られて、今を生きる私達が希望を持てるような日本を感じてもらえると思います」

写真撮影:川上博司

 *……映画「もしも徳川家康が総理大臣になったら」は眞邊明人さんのビジネス小説が原作。コロナ禍の2020年、首相官邸でクラスターが発生し、総理大臣が急死。未曾有の危機に政府は「歴史上の偉人たちをAIで復活させ、最強内閣を作る」という最後の手段に出る。総理大臣の徳川家康をはじめ、織田信長、豊臣秀吉、坂本龍馬、紫式部ら、生きた時代の異なる偉人たちが“最強ヒーロー内閣”として日本を救うべく奮闘する。壮大なジェネレーションギャップが奇跡を生み出して……。

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