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映画「TATAMI」の予告編のナレーションに初挑戦した阿部詩選手
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映画「TATAMI」の予告編のナレーションに初挑戦した阿部詩選手

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柔道・阿部詩選手:映画予告編のナレーションに初挑戦 「私ならどうするだろう」 自身の柔道人生に置き換え共感

 東京五輪柔道女子52キロ級金メダリストの阿部詩選手が、第36回(2023年)東京国際映画祭で審査委員特別賞と最優秀女優賞の2冠を達成した話題の映画「TATAMI」(ガイ・ナッティヴ監督、ザーラ・アミール監督、2025年2月28日公開)の日本版予告編のナレーションに初挑戦したことが、12月19日、明らかになった。阿部選手は「私ならどうするだろうとハラハラドキドキしながら見ました。ぜひ映画館で体感してください」と語りかけている。

 阿部選手は「素晴らしい映画で、見入った作品のナレーションを担当させていただけて、ありがたく思っています」とコメント。また、同作について「日本の選手である私たちにはあまり考えられないような出来事が実話として起きていたと知り、驚きました。『戦う』ということ自体は共通していますが、動機や戦う意味が全く違い、私自身の柔道人生に置き換えて深く考えさせられました」と胸の内を明かした。

 続けて「家族が犠牲になろうとも自分の意思を貫き、戦って自由を求めていく主人公の姿が印象に残りました。特に試合に臨む際の覚悟や強い思いには、私自身も強く共感しました」と自らの経験と照らし合わせて感想を語った。

 同作は、映画史上で初めてイスラエルとイランをルーツに持つ2人の監督が協働した作品で、2019年、日本武道館での世界柔道選手権で実際に起こった実話をベースに映画化。スポーツ界への政治介入や中東の複雑な情勢、イラン社会における女性への抑圧を背景に、アスリートたちの不屈の“戦い”を臨場感あふれる映像で描く。

 予告編では、ジョージアの首都トビリシで開催中の女子世界柔道選手権に出場する主人公、イラン代表のレイラの緊張した表情が映し出される。試合には順調に勝ち進んでいくが、金メダルを目前に、政府から敵対国であるイスラエルとの対戦を避けるため、棄権を命じられる。自分自身と人質に取られた家族にも危険が及ぶ中、怪我を装って政府に服従するか、自由と尊厳のために戦い続けるか、レイラは人生最大の決断を迫られる。

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