新春スペシャルドラマ「スロウトレイン」に主演する松たか子さん
俳優の松たか子さんが、1月2日午後9時から放送される新春スペシャルドラマ「スロウトレイン」(TBS系)で主演を務めている。ドラマは、松さん、多部未華子さん、松坂桃李さんの3きょうだいと、星野源さん、チュ・ジョンヒョクさんら周囲の人々が織りなす新世代のホームドラマ。松さんに、3きょうだいでの撮影秘話や、新年を迎えた2025年への思いを聞いた。
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◇妹・多部未華子と弟・松坂桃李「全然話さないので仲が悪いのかと(笑)」
ドラマは、松さん演じるフリーの編集者で長女の渋谷葉子、多部さん演じる30歳を過ぎてもフラフラしていて突然、韓国に行くと言い出す次女の都子、松坂さん演じる江ノ島電鉄で保線員として働く長男の潮の三者三様のきょうだいに、人生という旅路の分岐点が訪れる。家族を通して、痛快でドキドキして、最後には笑顔になれる新時代のホームドラマが描かれる。星野さんは3きょうだいの人生に大きく関わる人気作家の百目鬼見(もめき・けん)を演じる。
演出は、ドラマ「カルテット」(2017年)などを手がけた土井裕泰さん、脚本はドラマ「アンナチュラル」(2018年)などで知られる野木亜紀子さんが担当した。2024年1~3月に撮影し、韓国・釜山ロケを行った。
3きょうだいでのシーンは「いろいろ話しましたが、黙って待っていることもできて、無理しなくていい関係だった」と振り返る。
「松坂さんと多部さんは年齢もほぼ一緒で、2人があまり話さないので、もしかして仲悪いのかなって(笑)。多部さんにそっと聞いたら、『いや、なんなら恋人役、夫婦役もやりましたし、全然仲良いですよ』って。『言ってよー』みたいな(笑)。最初気を使っちゃっていたんですが、全然そんなことなかったっていうことに、少し撮影が進んでから気づきました」
釜山ロケでは「ロンドンかっていうくらい、曇りと雨やらで、なかなか晴れない。みんなで辛抱強く撮影をしなきゃいけなくて。『ちょっと待ちです』『ちょっと待機です』『1日延びました』とかそういう待ち時間とかに、何となく絆も深まったような気がします。みんなで楽しく待つことができたので。釜山に3人で行けて本当によかったなと思いました」と撮影エピソードを明かした。
3人で海にいる場面カットは、釜山の海辺で撮影した。「釜山ロケの最後に海辺で撮りました。このときも3人でしゃべりながらずっと歩いているシーンだったんですが、このあとはどんなカットかな、なんて話をしていたら、『(撮影)終わりです』みたいに言われて。とてもシンプルで美しい場面になりました。ただ海辺を歩いてるだけなんですけど。本当に楽しい、すてきなきょうだいだなと思いました」と語る。
◇お正月の東京が「静かだし空気がきれいで一番好き」
新春ドラマとして放送される今作にちなんで、いつも正月はどのように過ごしているかを尋ねた。
「お正月は東京でじっとしてることが多いですね。これまでの人生でお正月にどこかへ旅行したことはないです。特に小さい頃は、うちの家庭が歌舞伎をやってますので、大体1月2日が初日なんですよね。お正月にどこかに行くという考えがもともとない家で育ったので、初詣も行ったことなかったんです。結婚して子どもが生まれてから初めて近所の神社に行ったぐらい。でも、お正月の東京って人も車も少なくって、私はとっても好きで。静かだし、空気がきれいで、もしかしたら一番好きかもしれない」
それでは、このドラマを家の中で家族で見てほしいかと聞くと、「いや無理強いは全然しないです。皆さん予定もおありでしょうから。でも、家族で見ても、1人で見ていただいても、絶対にすてきな時間になると思います。きっと野木さんと土井さんが今の家族の形とかのイメージをしっかり作ってくださっているので、一人で見てもちゃんと成り立ってるホームドラマというか、ファミリーの話になってると思うので。本当にすてきな、良いドラマだと思います」とメッセージを送る。
最後に、このドラマで始まる2025年をどういう年にしたいかを聞いた。
「ここのところ、私は舞台を1年に1本はやっていたんですけど、2024年はなかったんです。このドラマと映画という1年だったので。それぞれに良い出会いがあったり、楽しかったんですけど、一つの作品が終わると『ああ舞台やりたいな』と思うということを確認した年でもありました。2025年の後半にはなりますが、舞台の予定はあるので、それまで元気に過ごせれば。年女なんです。多部ちゃんも年女で。だからどうっていうことはないんですが、元気でいたいですね。健やかにお仕事をしたいなと。プロモーション活動も多かった2024年後半でしたが、そういうときこそ健やかでいたいなというか。そして、2025年の後半の舞台に元気に臨めたらいいなと思っています」と新年に思いをはせていた。
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