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映画2部作「女神降臨 Before 高校デビュー編/After プロポーズ編」(星野和成監督、Beforeは公開中、Afterは5月1日公開)に出演する、モデルの鈴木えみさん。デビュー当時のコンプレックスや、11歳の娘の母としての日々を聞いた。(前後編の後編)
◇デビュー当時はいろいろあったコンプレックス 褒められて自信が持てるように
映画は「なりたい自分」をかなえるために、メークで人生を変えた主人公・麗奈(Koki,さん)の“恋”と“夢”を追いかける、17歳から25歳までの9年間の物語。麗奈は素顔にコンプレックスを抱えているが、鈴木さん自身がコンプレックスに感じていることを聞いた。
「13歳でモデルを始めたときは、例えば“たらこ唇”はいやだなとか、耳が立っているのやだなとか、本当にいろいろありました。でも、時代によって“はやりの顔”も変わりますし、“アヒル口”がすごくはやったあと、しばらくしたら私の時代が来て(笑)。ありがとうございます、お母さんっていう感じで。それに、ヘアメークさんとかにたくさん褒めていただくようになって、自信が持てるようになりました」
「思春期特有だった」と自身の10代を振り返る鈴木さんは、11歳の娘の母でもある。「どうでもいいよってことを気にし始めているので、私もこうだったんだろうなって思っています」と母の顔を見せる。
「娘とは『きょうも可愛いね』と毎日褒め合っています。こういうのって、友人同士でも習慣化するとすごくいいと思うんですよ。『その色めちゃくちゃ似合う』『きょうの髪ツヤやばくない?』とか、お互いに褒めていくと、いいことづくし。日本ってなかなかその習慣がなくて、ネガティブなことを言い合えるほうが信用できるみたいな。でも、ポジティブな言葉が多いほうが絶対にいい。ママ友との会話でも『うちの子なんて……』と絶対に言わないようにしています」
◇娘から見ると「ママはいつも主役」
ファッションや美容にも興味を持ち始めている娘に、鈴木さんは「基本的にノーは言わない」という。
「スカートしか履かなかったり、逆にスカートを履いてくれなくなったり、いろんな時期があります。最近は毎日ちょっとメークをして学校に行くんです。リップを塗って、まつげ美容液を塗っていくみたいな感じで。毎晩シートマスクも一緒にしていますし、髪がすごく長いので、『このシャンプー良くない?』という話を一緒にできて楽しいです」
そんな娘は母の仕事をどう見ているかというと……。
「つい最近、娘に言われて、ちょっと面白いなと思ったのが、『ママっていつも主役でいいよね』って。たぶんこういう(取材の)場も含めて、娘から見たら、ママがすごくしゃべっていて、みんながママの話を聞いてくれている。洋服の展示会でも、ママの友達がみんなママに会いに来ている、と映っているようで、いつもママ中心にいろんなことが回ってるように感じているみたいです」
◇両立のコツは“おうち第1優先”
結婚や出産を経て、仕事に対する考え方に変化はあったのだろうか。
「求められるところになるべく応えたいというのはずっと変わらずに思っていることですが、無理しない程度に、自分の笑顔を守って家族の笑顔を守った上でできることっていう判断基準でやるようになりました」
仕事のほかに、妻、母としての役割も増え、両立していく上で、大切にしていることを聞くと、「“おうち第1優先”」と即答。
「例えば、朝晩は基本的には家族と一緒にご飯を食べられるようにして、それ以外の時間帯に仕事をするとか。ちゃんと時間を区切らないと、成り立たないんですよね。子どもも学校の時間があるので、彼女が学校に行っている間に私は仕事をする、土日は基本的には仕事を入れないとか、そうじゃないときももちろんあるんですが、なるべくカレンダー通りに」
そんな子ども中心の生活は、美容面でもいい影響がある。
「子どもと一緒に生活していると、早起きしないといけないですし、生活リズムはおのずと正しくなっていくと思います。私にとっては睡眠時間はすごく大事なのですが、しっかり寝られています。食事はどうしても外食が多くなることもあるんですけど、外食でもなるべく和食中心にしたり、家で食べるときは、毎朝必ずスープやお味噌汁を飲むようにするとか、サプリを飲むとか」
できることをやっていると話しつつ、「運動はしていない」と明かす。「家にルームランナーがあるんですが、最近は出番がありません。スマホに入っているヘルスケアのアプリを見たら、びっくりするぐらい歩いていないんですよ。きょうも724歩で。動かなきゃいけないですよね」と苦笑いした。
◇9月に40歳に 「私は200年生きる」
9月に40歳になる。気持ちの変化がありそうか聞くと、「何にもないんですよ」と即答する。
「ついに“レベル40”かっていう感じなんですけど、30歳のときは家族で海外旅行に行きましたけど、40歳で何をするかは特に考えてないですね。でもあと半年って思うと、けっこうすぐ来ちゃいますね。
私は200年くらい生きるつもりなので(笑)。昔から、先のことは考えないタイプだったんですけど、子どもが生まれてから、やっぱり学校に入る、卒業するというタイミングって決まっているので、それに合わせてしばらくここに住むのかとか、大学はどこに行くかわからないからその後どうしようか、など、考えるようになりました」
<プロフィル>
すずき・えみ 1985年9月13日生まれ、京都府出身。1999年に女子中高生向けファッション雑誌「SEVENTEEN」(集英社)のモデルオーディションで「ミスセブンティーン」に選ばれデビュー。現在もモデル活動を続けつつ、自身のブランドのデザイナー、「いのちの授業」の発信など、その活動は多岐にわたる。
*……映画「女神降臨 Before 高校デビュー編/After プロポーズ編」は、yaongyi(ヤオンイ)さん作の韓国発ウェブマンガが原作。地味で冴えない容姿から学校でいじめられ、不登校になってしまった麗奈は、メークとの運命の出会いで人生を大きく変える。努力を重ねた結果、誰もが振り向く“女神”へと大変身を遂げ、転校先で完璧な人生を再スタート! しかし、同級生の神田俊に「トップシークレット」を見抜かれ、秘密の口止めと引き替えにまさかの主従関係に!? さらに俊と「ある過去」を共有するもう一人の同級生・五十嵐悠からも、次第に目をつけられて……。