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タレントの黒柳徹子さんが、書き下ろしの長編エッセー「トットあした」(新潮社)を6月26日に発売する。表紙の写真は64年前、1961年に「週刊新潮」の取材旅行で訪れたアメリカで撮影されたもの。現在91歳の黒柳さんの、20代後半のころの姿が写し出されている。このときが初めての海外だったという。人生のさまざまな場面で励まされた「24の名言」をつづる。
黒柳さんは表紙の写真について「セントローレンス海路ができて、大西洋からアメリカのシカゴのミシガン湖に、定期航路として日本の船がどこよりも早く入るということになった。そのミシガン湖に入った飯野海運の船上で、シカゴの市長に東京都知事からのメッセージを渡すのに、テレビ女優第1号としてテレビに出始めた私が、当時アイドルのようだったので(!)、その役目をする事になった」と話している。
同書のタイトルは、黒柳さんが少女時代から愛読してきたマーガレット・ミッチェルの「風と共に去りぬ」の末尾に登場する主人公のスカーレット・オハラのセリフ、「だって、あしたはまた、新しい一日が始まるのだから」から採用した。
黒柳さんが通ったトモエ学園の当時の校長・小林宗作さん、俳優の杉村春子さん、劇作家の飯沢匡さん、放送作家の永六輔さん、オペラ歌手のマリア・カラスさん、インドで出会った子ども、音楽家で父の黒柳守綱さんら、かけがえのない人たちから受け取った言葉をたどりながら、黒柳さんの半生を振り返る。四六判変型、240ページ。1760円。