8月14日放送の戦後80年特別番組「なぜ君は戦争に? 綾瀬はるか×news23」に出演する綾瀬はるかさん=TBS提供
俳優の綾瀬はるかさんが出演するTBSの戦後80年特別番組「なぜ君は戦争に? 綾瀬はるか×news23」が、8月14日午後10時から放送される。80年前の戦争で、日本やアメリカにいた「君」はなぜ戦争に向かったのか、その理由に迫る。
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綾瀬さんはアメリカ・ニューメキシコ州のロスアラモスを訪れ、原爆開発計画「マンハッタン計画」に携わった一人の医師の足跡を追う。その医師は、原爆開発計画に警鐘を鳴らしていたが、それにもかかわらず原爆は広島と長崎に投下されたという。綾瀬さんは医師の孫と対談し、その思いに迫る。
また、ロサンゼルスでも取材を行った。「原爆投下は戦争を終わらせるために必要だった」という、昔も今もアメリカに根強く存在する“原爆神話”がなぜ生まれたのか探るため、当時日系人たちが多く暮らしていた町に住んでいた98歳のアメリカ人女性に出会う。
綾瀬さんは「戦争に関わる取材を20年近く行ってきましたが、これまでアメリカ側の方から、お話を聞く機会はあまりありませんでした。改めて片方ではなく、両方の話を聞くことが大事だと思いました。
戦争体験者の方から話を聞くなかで、想像すること、考えること、という言葉が残っています。小さなことかもしれませんが、日々のそういうことがまず大事だと感じています。戦争を知らない私たちの世代に貴重な証言をしてくださった方々に改めて感謝しています」とコメントした。
また、番組では、鹿児島湾の水深70メートルに沈む謎の飛行機を発見し、映像の撮影に成功した。最新の技術で3D画像化し調べを進めていくと、この飛行機が“悲劇の特攻機”であることが分かってきた。
さらに、終戦を告げた玉音放送の後に飛び立った「最後の特攻隊」に注目。終戦の知らせの後に、なぜ特攻に出たのか。隊員の一人だった青年とその恋人の姿を、本格ドラマを交えて描き、「君」を“最後の特攻”に向かわせたものの正体に迫る。
制作プロデューサーの藤野智史さんは「取材をしていると、もう誰も80年前と同じ思いをしてほしくないと思います。
でも、特攻隊員になった『君』も、原爆を作ることになった『君』も、戦争に関わった理由をよく見ていくと、現代を生きる『君』が置かれた環境と、どこか似ていることにハッとさせられます。
80年前なんて遠い昔の話だから。今の日本は平和だし大丈夫。そんなふうには思えないあやうい“空気”が今の『君』の周りにも漂っていないでしょうか。
80年が経って、戦争を直接知る人たちが『絶対に戦争はいけないぞ。今だって危ないぞ』と言ってくれる機会が減っていくからこそ、この番組を見て『なぜ君は戦争に?』と、一緒に考えてもらえたらと思います」とコメントを寄せている。
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