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私の美容習慣:内田有紀 「人にも自分にも優しく」 笑っておいしくごはんを食べることがいちばんの美容法 「素肌時間」を重視したやりすぎないケアも

 輝く女性に美容法や心の整え方など、美しさの習慣を聞く「私の美容習慣」。今回は放送中の連続ドラマ「誘拐の日」(テレビ朝日系、火曜午後9時)に出演中の俳優、内田有紀さんに聞きました。

 ◇笑って幸せを感じ、ごはんをおいしく食べる

 10代、20代のころは美容に対してすごく努力しなきゃいけないんじゃないか、特別なことをしなきゃいけないんじゃないかと、大きく受け止めすぎていたかもしれません。30代、40代と年齢を重ねて経験や失敗が増えた事で、頑張りすぎるのをやめようという気持ちになりました。頑張らなくても、毎日ちょっとずつやればいいんだと気づいたんです。

 私にとって美容は日常にあるもの。食事をすることと同じような感覚で、難しく考えず、日々できることをコツコツとしています。

 年齢を重ねることも『かかってこい(笑)』という気持ちで、迎え入れています。もちろん、しわができたり……といった肌の変化は嫌ですけれど、それはナチュラルなもの。だから気にしないように心がけています。

 細かいことは気にせず、食べたいものを食べ、人に迷惑をかけない範囲でやりたいことをやる。そして日常が豊かになるように心がけ、メンタルやマインドに焦点を当てて、頑張りすぎないこと。笑って幸せを感じて、ごはんをおいしく食べられることが、私にとってのいちばんの美容法ですね。

 ◇素肌時間を大切にして 「やりすぎない」ことと「声かけ」でケア

 私はとにかくめんどくさがり屋。ただ、子供の頃から母親から『メイクはしっかり落として寝なさい』と言われていたこともあって、“素肌でいる時間”を大事にすることだけは続けてきました。

 気をつけているのは洗いすぎないこと。肌になるべく負担をかけないよう、触らないようにしています。夜はお風呂に入って基本的なスキンケアをしたら、その後は触らない。

 スキンケアは長く愛用していて安心できるものを。どんなことも「やりすぎない」ことですね。

 日々SNSを見て、同年代の方が薦めている顔のマッサージや筋トレ、エクササイズなどをまねしています。毎日少しずつ違うことをやっていくと刺激になって、肌のハリや血行もよくなる気がします。

 もう一つ大切にしているのは、肌への「声かけ」。数年前、撮影が重なって肌が荒れてしまったときに、メンタルから回復させるつもりで「私の肌はとってもきれいだ。元気で健康だ」と言い続けていたら、みるみるうちに肌質も良くなっていきました。そうした経験から日常的に「今日も調子が良い!」と声をかけています。

 ◇円滑な人間関係が「輝き」につながる

 「自分の輝き」のようなものは人間関係から育まれると思っています。自分自身を顧みて、きょうは人に優しくできたかな、自分にも優しくできたかなと常に気をつけています。そういうことで肌の輝きも変わるので、結局、人間性なのかもしれません。

 年齢を重ねると言葉がきつく聞こえてしまいがち。後輩からすれば年上というだけで気を遣うだろうから、意識して柔らかい言葉をかけるようにしています。初対面でもなるべく鎧を外すように心がけて。こちらから優しい気持ちで話すと、向こうも笑顔を返してくれる。そうすると日々の体調も自然と落ち着いてきます。

 年齢を重ねるとともに自分のメンタルを安定させることは、相手のためでもありつつ、自分のためにもなると感じています。

 年齢的にたまに体調の変化が起こることもありますが、そんなときは黙って我慢せず、周囲に「きょうは少し体調がすぐれないから助けてね」と伝えます。逆に助けてほしいときは言ってもらう。そうすることで困ったとき、お互いに頼れる人が増えて、いい循環が生まれる気がします。

 みんなで朗らかに。味方を増やしていくことの方がいいですよね。

◇「誘拐の日」はヒューマンミステリー、でも癒やされる

 「誘拐の日」はヒューマンミステリーですが、親子のきずなや人と人の関わり合いを感じられ、癒やされる要素も含んだドラマです。

 マヌケな誘拐犯を演じる斎藤工さんはとても明るくて気遣い深い方。誘拐される天才少女役の永尾柚乃ちゃんは、天使のようでありながら仕事はプロ。みんなが見習わなきゃと思うような子で、意味の難しい膨大なセリフも彼女の魅力である「努力」で乗り越えています。

 私が演じる医学博士の水原由紀子は二人の敵なのか、味方なのか……見ている方を翻弄(ほんろう)していく役どころ。「ドクターX」でもご一緒した鈴木浩介さんが演じるケビン福住との駆け引きも生まれてきますし、江口洋介さんとも久しぶりに共演させていただいています。江口さんが演じる須之内司は、実はとってもハートフルな刑事。江口さんの人間味あふれる部分やすてきな部分をたくさん見られると思います。

 韓国ドラマを原作にしていますが日本版オリジナルのシーンもあるので、韓国版をご覧いただいた方もその違いを楽しんで見ていただければうれしいです。

 <プロフィール>

 うちだ・ゆき 1975年11月16日生まれ。東京都出身。1992年、テレビドラマ「その時、ハートは盗まれた」で女優としてデビューし、1994年に「時をかける少女」でドラマ初主演。同年に「TENCAを取ろう!~内田の野望~」で歌手デビュー。2000年には「北区つかこうへい劇団」に入団。2003年から一時芸能界を離れたが、2006年に復帰。近年の出演ドラマに「ドクターX~外科医・大門未知子~」シリーズ、「最後から二番目の恋」シリーズなどがある。

 「誘拐の日」は韓国で話題になった、2023年の同名ドラマが原作。斎藤工さん演じる心優しきマヌケな誘拐犯・新庄政宗と、子役の永尾柚乃ちゃんが演じる記憶喪失の天才少女・七瀬凛が正体不明の男たちに追われながら逃亡劇を繰り広げるミステリー。

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