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私の美容習慣:菊地亜美 2児の母、毎日のパックで肌ケア 「顔につけたまま」子どもの朝食を作る日々 ヘアケアにも関心
輝く女性に美容法や心の整え方など、美しさの習慣を聞く「私の美容習慣」。今回は映画「兄を持ち運べるサイズに」(中野量太監督、11月28日公開)で主演を務める、俳優の柴咲コウさんに聞いた。
◇1日2回のお風呂が何より大事 「還元水素茶」もずっと続けたい
毎日欠かさずにしているのはお風呂に2回入ること。シャワーだけではなく、朝晩、湯船につかります。体に水圧をかけて、血流をよくするのが心地よくて。塩化マグネシウム、つまり“にがり”を入れて、朝はちょっと圧をかけたいぐらいなので長風呂はしないんですけど、夜は20分ぐらいつかっています。1日2回のお風呂は、他のことをすっ飛ばしてでもすること。忙しいスケジュールでもお風呂の時間を確保するために、ご飯を食べるのをやめることもあって、極端です(笑)。
最近は「還元水素茶」というのを作っています。陶器の入れ物に入れるだけで酸化しにくくなるので、体によさそうと思って飲んでいるし、味も柔らかくなった感じでおいしいんです。(取材時の)2週間ぐらい前に始めたばかりですが、これはずっと続けると思います。
エイジングケアの意識は、(2017年に)大河ドラマ(「おんな城主 直虎」)をやるまではまったくなかったんです。メイクしたまま寝ることもよくあったし、本当に無頓着だったんですよ。むしろ、あんまりこすらない方がいい、と思っていたくらい。でも、30代後半になって「あ、やばっ!」と思うことが増えてきて。年齢を重ねる中でどうしてもあらがえないことというか、リカバリーが遅くなったり、今まではなかったたるみが気になったり、枕の跡が消えなかったり。「これが老化なのか」ということに直面しました。
たぶん今も人並みぐらいだと思うんですけど、ちゃんと最低限のケアはするようになりました。ヒアルロン酸のパックをして寝たら、肌がもちもちになっているのを実感して、美容ってすごく楽しいんだなって、やっと思えたんです。
◇もともと“0か100か”タイプ 経験を重ねバランスよく取り入れるように
「美しさとは何ぞや」と考えると、利己的では成り立たないなと思うし、他者がいてこその自分以外があるからこそ、自分も生き生きと生きていられるんだなと思います。他者の存在は絶対に無視できないし、そこには人だけではなくて自然物や環境があって、それが本当に作用しているんだなって思います。
ただしそっちばかりになると、「これやっちゃダメ」「あれやっちゃダメ」「これは我慢したほうがいい」とか、自己犠牲だったり自分や他人に対して否定的になっちゃったりすることもあります。どっちも幸せでありたいし、その姿とはどういう状態なのかっていうのをいろんなものづくりをしながら見定めていくっていうことを、2016年に立ち上げた会社「レトロワグラース」でも取り組んでいます。
私は結構“0か100か”というタイプなので、一度振り切りすぎた時もあるんです。食べるもの、身につけるもの、全て自然物にして。それがいいとは思うんですけど 生きづらくさせている部分もあるなって思って、ちょっと緩めることにしました。あまり偏りすぎると一方が悪みたいにとらえてしまう時があってそれは健全じゃないなと思ったし、実際に経験してみてもわかったので、悪を作らずいいバランスでいろいろ取り入れられるようになったと思います。
◇思いきり汚してから一気に掃除してスッキリ
掃除をするのも癒やされる時間。ここでも“0か100か”な自分が出ちゃうんですけど、まず思いっきり汚したいんです。すごく汚して、それをザーッと片付けるのが好きなんです。だからキレイ好きでずっと維持しているというより、しばらく汚したままで生活して、一気に掃除するスッキリ感も楽しいです。
ものはできるだけ少ない方がいいんですけど、どうしても増えていってしまいます。ワードローブの整理をして、クローゼットを循環させないと嫌だな、と思うときが定期的にやってきて、目に見えて整っていくのがとても心地いいです。
ちなみに、もともとフリルとかレースが付いた服が大好きなんですが、今はどちらかというと中性的なモードで、メンズライクなファッションが好みに。3、4年に1回ぐらい人が変わったぐらいにガラッと変わるので、そういう変化も自分で楽しんでいます。
<プロフィール>
しばさき・こう 8月5日生まれ、東京都出身。1998年にテレビデビュー。映画「バトル・ロワイアル」(2000年公開)で注目を集め、『GO』(2001年公開)で日本アカデミー賞最優秀助演女優賞と新人俳優賞をダブル受賞。NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」(2017年)で主演を務める。歌手として、「RUI」名義や、福山雅治とのユニット「KOH+」などでも活動。2016年には「レトロワグラース」を設立、CEOを務める。