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空港内からの眺め。置かれた状況はともかく、飛行機を眺めるのは楽しいひと時です
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空港内からの眺め。置かれた状況はともかく、飛行機を眺めるのは楽しいひと時です

33歳、海外留学します!:第3回 トラブル続きでアイルランドに到着できず

 アイルランド・ダブリンへ語学留学したエディターでライターのハマコ(仮名)さん(33)が、ダブリンの街、学校、美容事情や現地の人々とのふれあいなどをリポートする「33歳、海外留学します!」。今回は、成田空港からトラブル続きのフライトを語ります。

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 ◇朝一番でホテルから成田空港へ

 成田空港近くのビジネスホテルに1泊し、出発日当日は午前7時半前に、空港行きのシャトルバスに乗り込みました。約30分後には空港ターミナルビルへ到着。すぐにチェックイン機へ。

  しかし、なぜかマシンは私のチェックインを受け付けてくれません。3回試してダメだったので、あきらめて有人カウンターに行くことにしました。すると原因はフライトの遅延。多少の出発時刻のズレはめずらしいことではないので、そのことを告げられた時も「そっか」と軽い出来事のようにしか思いませんでした。

 ◇フライトが3時間の遅れ

 しかしよく聞いてみると、約3時間の遅れとのこと。せっかく早起きしてやって来たのに、空港で時間をつぶさなくてはならないことに……。

 ですがそのことよりも頭によぎったのは、問題は乗り継ぎスケジュール。私のルートはパリでアイルランド行きの便に乗り継がないといけないのですが、3時間も遅れると確実に間に合わないのです。当然それに準じてアイルランドへの到着も大幅に遅れます。現地の空港に「お迎えサービス」を手配していたので、その変更手続きも必要。さらに、滞在先のアパートの管理会社との面会時刻も変更しなくてはならないことに。

 カウンターの係員に、経由地が変わってもいいので何とかアイルランドへの到着時刻が遅れないようにできないかたずねてみました。

 ◇乗り継ぎ便が確保できない

 答えは「ノー」。それどころか、パリで乗り継げる便が現時点で見つからないとのこと。「とりあえずパリへ行って、現地スタッフに確認してほしい」というのです。

 アイルランド行きの便のある航空会社は、欧州に複数あります。「英国とかドイツとかいっぱい選択肢あるじゃん! どれでもいいから乗っけてよー」。……というようなことを、あくまでジェントルウーマンな態度で訴えたのですが、いろいろとルールや事情があるのでしょう。結局、対応は変わりませんでした。

 ◇“何に向かって”パリへ……?

 仕方なく私は3時間後に成田を出発。機内の窓からセンチメンタルな気分に浸りながら景色を愛(め)でるつもりだったのに、実際はそんな余裕はゼロ。「何に向かってパリへ飛び立つのだろう……」というモヤモヤした気持ちのまま日本を後にしました。

 ◇人生初のパリは真っ暗

 約12時間の空の旅をへて、パリのシャルルドゴール空港に到着。時刻は深夜で真っ暗。空港内のお店もほとんどが閉店し、手荷物受取所も人がまばらです。

 人生初のフランスだったので、前日までは空港内で少しでも雰囲気を楽しもうと考えていたのですが、そんなことはもちろん無理でした。

 ◇パリに1泊 「翌朝4時に再び戻って来い!」

 着陸直前に機内で告げられたスケジュールは、「今夜パリで1泊し、翌朝午前7時の便でアイルランドへた発つ」 というもの。着陸したのは午後11時半ごろで、すべての荷物をいったん持ち出して空港を出て、翌午前4時に再び戻って来いというのです。

 このスケジュール通りに動くしか、私には選択肢はありませんでしたが、体はかなりヘトヘト……。「いくらなんでも午前4時は無理だ」と思ったので、数時間、便を遅らせる手配をしました。ボーッとした頭のまま、ベルトコンベアでスーツケースが運ばれて来るのを待ちました。

 ◇スーツケースが行方不明

 ですが、20分、30分……。待てども待てどもスーツケースが現れません。ベルトコンベアがとうとうストップし、客は私だけに。

 「これがウワサの……?」と「ロストバゲッジ」という言葉が脳内をリフレインし始めた頃、どうやらスーツケースだけが先にアイルランドへ飛び立とうとしてることが判明。疲れのせいで腹立たしさも感じなくなっていた私は、とりあえず与えられた宿を目指して空港を出ることにしました……。

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