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アイルランド・ダブリンへ語学留学したエディターでライターのハマコ(仮名)さん(33)が、ダブリンの街、学校、美容事情や現地の人々とのふれあいなどをリポートする「33歳、海外留学します!」。今回は、飛行機の遅れでパリのシャルルドゴール空港に1泊するはめになったその後の顛末(てんまつ)を語ります。
◇シャルルドゴール空港から宿へ
見知らぬ土地でバスや電車に乗る際、私はいつも「ちゃんと目的地へ行ってくれるのだろうか……」と不安になってしまいます。日本にいる時でも乗り慣れない交通機関を使う場合は、必ず運転手さんなどに確認してから乗り込まないと安心できませんでした。
今、私は深夜のパリ。不安じゃないはずがありません。目的の宿行きらしいバスを発見して、一目散に運転席へ駆け寄りルートを尋ねました。幸い宿名とバス停名が同一だとわかったので、土地勘のない私でも安心。憔悴(しょうすい)しきった体にムチを打って、荷物を抱えて誰もいない車内に乗り込みました。
知っている人が多いかもしれませんが、シャルルドゴール空港は巨大です。私はこの時まで知らなかったのですが、敷地面積は成田空港の4倍以上だそう。さすがはフランス! バスは空港敷地内の数カ所を巡回した後で近郊のホテルやアコモデーション(宿泊施設)を回るルートですが、「そろそろ最初のホテルかな?」と思って窓から外をのぞいても、まだ空港の敷地内だったので、その広さに驚かされました。
◇スーツケースと再会! つかの間の休息
係の人から渡された宿名が間違っていたため、乗り過ごしてバスで2巡するハメになる……というプチハプニングもありましたが、なんとか深夜1時前に目的のホテルへ到着。ロストバゲッジかと不安になったスーツケースも私の元へ戻って来て、ようやくつかの間の休息を手に入れることができました。
しかし朝7時には宿をたたなくてはいけないため、うかうかくつろいでもいられません。シャワーを浴びてコーヒーを1杯だけ飲み、微弱なWiFiを必死になってキャッチしながら家族や友達に「私はなんとか無事です!」というメールやLINEのメッセージを送った後、泥のように眠りにつきました。
◇再び、シャルルドゴール空港
翌朝は5時ジャストに起床。精神的な緊張のお陰で寝過ごすこともなくバッチリ目が覚め、予定通り7時のバスに乗ってシャルルドゴール空港へ戻りました。
早朝の空港内は、人けも少なくなんとなく穏やかなムード。パリからアイルランド・ダブリン行きの便は予定通り順調に運航していたので、もうあとは待つのみです。ほとんどのお店がオープン前だったためウインドーショッピングができず残念でしたが、代わりに飛行機をボーッと眺めたり、人間観察をしたりして過ごしました。「あのブロンドの男性はこれから出張かな」「あの家族はブラジルから観光に来たのかな」などと、いろいろな想像をふくらませるのも楽しいものです。
◇1日遅れでアイルランドに上陸!
シャルルドゴール空港から約2時間のフライトで、ついにダブリン空港へ到着。最終的に1日遅れてのダブリン入りとなりましたが、無事たどり着けたことに、ただうれしい気持ちでした。空港を出て空を眺めた瞬間は、感慨深いものがありました。
結局送迎サービスは都合が合わなくなってキャンセルし、タクシーを使ってアパートへ。アパートはシティーセンター(市街地)のすぐそばという立地で、「とにかく治安がいいことを最優先で!」とお願いしていたので環境はバッチリ。今回、ラッキーなことにシングルルームをゲットすることができました。ダブリンの物件事情は実は問題多数。シングルルームを確保するのはかなり大変です。そのあたりのことについては、いつかお話しできれば……。
荷物を一通り運び込み、ベッドに腰を掛けると、この時ようやく新生活の実感がジワジワ...…。いよいよ夢のスタートラインに立つことができました!
<プロフィル>
ハマコ(仮名)。1980年生まれ。大学時代に短期留学を経験したものの、その後は英語と無縁の生活に。東京で会社勤めをした後、フリーランスのエディター、ライターに転身。インタビューの仕事の魅力にはまり、「もっと多くの人と直接会話をしたい! 海外の人にもインタビューしたい」と留学を決意。日々さまざまな壁にぶつかりながら、アイルランドライフを送っている。