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朝香:日本の名湯 森の中の露天風呂 平家平温泉

 東武鬼怒川線の鬼怒川温泉駅(栃木県日光市)から日光市営バスで1時間半ほど。終点の女夫渕の一つ手前のバス停が平家平温泉(同市)だ。平家平温泉は、日光国立公園奥鬼怒温泉郷の入り口にあたる。

 平家平温泉の旅館「御宿こまゆみの里」は、約4万平方メートルの自然林が生い茂る広大な敷地にある一軒宿。リピーターも多い。海抜約1000メートルに位置し周囲にあるのは山々と鬼怒川本流のみで、夏も気温30度を超えることはあまりないという。登山やトレッキング、渓流釣りも楽しめる。

 内湯以外に、広々とした大きな岩風呂と名物の丸太風呂の混浴露天風呂がある。フロントで湯浴み着(ゆあみぎ・1着300円)を借りれば女性も周囲を気にすることなく入浴できる。バスタオルを巻いて入ってもいいそうだ。女性専用露天風呂は4人くらいがつかれる大きさの木風呂と丸太風呂。混浴風呂より手狭だが鬼怒川を見下ろすことができる。夏の露天風呂は蚊やブヨなどが悩みだが、標高があるのでその心配もなくゆったりできる。

 湯には、こまかい湯の花が浮いているので光の加減によって少し白濁しているようにも見える。においは特になく、かすかに鉄の味がする。オーナーによると「3キロ上流にある源泉から引いており、なにも手を加えていない」という。保湿力と保温力にすぐれており、体の芯まで温まるとなかなか汗がひかないのでデトックスによさそうだ。

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