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フリーアナウンサーの黒塚まやさんが、これまでに出会ったステキな人やモノから美しさへの道を考える「黒塚まやのステキ美人道」。今回はアナウンサーという働き方について語ります。
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コラムの連載を担当させていただいて4回目。今回は変化球で、私の職業であるアナウンサーの働き方を通して感じることを記してみたいと思います。
アナウンサーというと、放送局の社員、いわゆる局アナとして、またはフリーランスで働いている人を思い浮かべるのではないでしょうか。
私のスタートは放送局の正社員採用。ですからアナウンサーである前に会社員です。社内研修で社会人としてのいろはを学び、労働組合の組合員として意見する。社員として掃除当番だってこなす。当然のことです。その傍ら、毎日の発声練習やベテランアナウンサーの研修を受けて一人前のアナウンサーを目指す。入社したらすぐに華やかな世界が待っていると想像していた人には地味に見えるかもしれません。でもこの地道な研修がとても大切なこと。そして実際に番組を担当するようになってからも、本番を通して鍛えてもらう。日々、局の看板アナとなれるように努力することが求められるわけです。
また、担当番組の幅が広いことも局アナならではでしょうか。報道情報番組はもちろん、芸人さんと体力勝負の旅ロケ、子供番組の司会、スポーツ実況までオールジャンルが仕事です。局アナという肩書きに守られながら、たとえ失敗があったとしても日々アナウンサーとして成長していく環境が与えられているのが局アナだと思います。
一方で、フリーアナウンサーは毎回の本番が勝負。仕事ができて当たり前で、ダメだと思われたら次はなし。より専門性が求められますし、自分の武器を持たなければいけません。それもそのはず、世の中にフリーアナウンサーと言われる人は何千人もいて、いつでも競争です。こう書くと、フリーの方がデメリットが多いように感じるかもしれませんが、そうでもありません。さまざまな放送局で仕事ができるし、よりやりがいのある仕事に出会える可能性だってあります。
組織に属して仕事をするのか、保証のない世界で果敢に挑戦するのか。
どちらも経験して感じるのは、また一緒に仕事がしたいと思われる人材であり続けることが大切なのだろうと。これってアナウンサー以外の職業でも共通することかもしれませんね。仕事は一人ではできないし、スキルがあっても人間性が欠けていたらダメ。そのためにもいろんな意味での自分磨きを怠らないようにしたいですね。
<プロフィル>
くろつか・まや。1980年9月14日生まれ。神奈川県出身。法政大学社会学部卒業。これまでテレビ山梨アナウンサー、TBS「ニュースバード」キャスター、TBS「はなまるマーケット」などを担当。現在はJ−WAVEニュースアナウンサーを務めているほか、BS11の報道番組「報道ライブ21 INsideOUT」(月~木曜午後9時~同54分)で元フジテレビアナウンサーの露木茂さんとキャスターとして出演。山梨県の魅力をPRする「やまなし大使」も務めている。