オフィスエリアの周辺は、物件が少ないようでした
アイルランド・ダブリンへ語学留学し、ロンドンに引っ越しをしたエディターでライターのハマコさん(33)=仮名=が、現地の人々とのふれあいなどをリポートする「33歳、海外留学します!」。今回はダブリンでのシェアメートについてつづります。
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◇個性はそれぞれ 3人のシェアメート
ダブリンの部屋探しはかなりハードでしたが、私は運よく都心のシェアアパートメントを予約することができ、初日からそこへ滞在することができました。この連載の初期にお伝えしたように、到着までの道のりはトラブル続きだったため、部屋へたどり着いた際には疲労はピーク。部屋をゲットできた喜びをかみしめる余裕もなく、その日はすぐに深い眠りに落ちてしまいました。
部屋はベッドルームだけが個人専用で、その他のエリアは全て他のシェアメートと共有で、シェアメートは3人。壁一枚隔てた隣の1人部屋に住んでいたのは、アメリカンガールのナタリー。アート系の仕事をダブリンで見つけたいと長期滞在中でした。彼女とは朝のシャワーのタイミングがよく重なってしまって、お互い相手の邪魔にならないよう気を使っていました。ナタリーはマイペースな性格だったので、もしかしたら気を使っていたのは私だけだったのかもしれませんが……。
廊下を挟んだダブルルームに住んでいたのは、私のように語学学校に通いに来たブラジル人のフェルナンダ。徒歩7、8分の学校に通っていて、いつも始業時刻ぎりぎりまで寝ていました。料理好きで、夜はキッチンからブラジル料理のおいしそうな香りをよく漂わせていました。
そんなフェルナンダと同じ部屋で暮らしていたのは、ベネズエラ人のジョイス。他の2人は見たところ20代半ばのようでしたが、ジョイスは比較的近い年齢のように感じました。ジョイスは私が入居する前日に来たばかりで、一緒に家のルールを確認するなど、何かと協力しあえる関係性を築くことができました。性格もお姉さんタイプでしっかりしていて、誰かがゴミ出しを忘れていたりすると、さっとフォローしてあげたりしていました。ダブリンに来る前は、スペイン・バルセロナのNPOで活動していたと話してくれました。
◇騒音問題はダブリンでも
シェアをする上でどうしても逃れられないのが、他人の生活音。私は比較的どんな環境でも寝られるタイプなのでストレスは少なかったのですが、一度だけ深夜にキッチンでフェルナンダとジョイスがテレビを見ながらポルトガル語で大声でおしゃべりをしていたことがあり、その時はさすがにちょっと参ってしまいました。
当時の私にはクレームをつける勇気がなく、布団を頭からかぶって寝たのですが、今は多少たくましくなったので、次回同じようなシチュエーションに出会ったら、ちゃんと注意しようと思っています。
次回は引き続きダブリンの日常生活についてお話ししようと思います。
<プロフィル>
ハマコ(仮名)。1980年生まれ。大学時代に短期留学を経験したものの、その後は英語と無縁の生活に。東京で会社勤めをした後、フリーランスのエディター、ライターに転身。インタビューの仕事の魅力にはまり、「もっと多くの人と直接会話をしたい! 海外の人にもインタビューしたい」とアイルランド・ダブリンへ留学。ダブリンの学校を修了した後、ロンドンへ引っ越しをして、現在は試験勉強に勤(いそ)しんでいる。
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