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アイルランド・ダブリンへ語学留学し、ロンドンに引っ越しをしたエディターでライターのハマコさん(33)=仮名=が、現地の人々とのふれあいなどをリポートする「33歳、海外留学します!」。今回は英国の公園「キューガーデン」と「リッチモンドパーク」についてつづります。
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前回ロイヤルファミリーの話題に触れましたが、今回は英国王室に関係する公園を2カ所、紹介します。
◇世界遺産「キューガーデン」 桜並木も美しい
一つ目は、王立植物園「キューガーデン」。世界遺産にもなっており、観光地としても有名なところです。120ヘクタール(120万平方メートル)もの敷地には世界各地から集められたという多種多様な植物が育てられていて「メディテレーニアン・ガーデン」「レッドウッド ・グローブ」「バンブー・ガーデン」など、エリアごとに異なるテーマが設けられています。「ジャパニーズ・ゲートウエー」「ミンカ」と名付けられた日本にゆかりのあるエリアもあり、ヨーロッパ人や中国人の観光客が興味津々で写真撮影をしている場面もよく見かけて、日本人として何だかうれしい気持ちになりました。
特にオススメしたい場所は、桜の木が並ぶエリア。私が訪れた時期は4月中旬で、日本で見られるのとおそらく同種の桜が満開で、息をのむ美しさ。「日本で見ても、イギリスで見ても、やっぱり桜はキレイ!」と実感しました。
そこから少し離れた所には小川が流れていて、日なたぼっこをするカップルや、ほとりで子どもを遊ばせている家族連れの姿を見ることができました。園内のいたる所にベンチが設置されているので、いつでも休憩しながら景観を楽しむことができるようになっています。たまたま通りがかったベンチに、おじいちゃんとおばあちゃんが座っていて、その脇にちょこんとくつろいでいるカルガモカップルを目撃。「そうだよねー、カルガモも日なたぼっこしたいよねー」と勝手にカルガモの気持ちを想像して、幸せな気分に。どうやら園内には鳥も多数生息しているようで、鳥好きの私にとってはそれもうれしい点でした。
◇巨大なリッチモンドパーク よりナチュラルな森林を感じられる
そしてもう一つの王室にゆかりのある公園が「リッチモンドパーク」です。かつてロイヤルファミリーが所有していたという巨大なパークで、エントランスフリーの公園です。
こちらはキューガーデンに比べるともっと“荒々しい自然”があると言っていいと思います。歩道はある程度、整備されているのですが、ゴツゴツした地面が続く場所もちらほら。芝、土、木々や草花のにおいを強く感じることができ、じっくり森林浴を楽しめます。
しかし何と言っても、ぜひ見てほしいポイントは、野生のシカ。私が生まれ育った所では、お目にかかれる機会がなかったので、シカの群れと遭遇したときは感動しました。うっかりはしゃいで近づきすぎて、横の友人に止められる……ということもありました。
公園にあまり興味がないという方も、この二つの公園はオススメの場所。機会があればぜひ足を運んでみてください。
<プロフィル>
ハマコ(仮名)。1980年生まれ。大学時代に短期留学を経験したものの、その後は英語と無縁の生活に。東京で会社勤めをした後、フリーランスのエディター、ライターに転身。インタビューの仕事の魅力にはまり、「もっと多くの人と直接会話をしたい! 海外の人にもインタビューしたい」とアイルランド・ダブリンへ留学。ダブリンの学校を修了した後、ロンドンへ引っ越しをして、現在は試験勉強に勤(いそ)しんでいる。