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細田守監督の約3年ぶりの新作劇場版アニメ「バケモノの子」が11日に公開される。ヒット作「おおかみこどもの雨と雪」以来の細田監督の新作ということもあり、注目が集まっている今作は、孤独な少年の成長を描きながら、派手なアクションが繰り広げられ、子供も大人も楽しめる“王道”のアニメだ。
「バケモノの子」は、人間界とバケモノ界が存在する世界を舞台に、孤独な少年・九太とバケモノ・熊徹の交流が描かれる。熊徹は、バケモノ界の渋天街(じゅうてんがい)で一、二を争う強さを誇るバケモノで、9歳の時に両親と離ればなれになり、渋天街に迷い込んだ九太の師匠となる。
カンフー映画のような修行シーンもあれば、熊徹らバケモノのバトルも繰り広げられ、派手なアクションシーンを楽しめる。また、九太の成長も見どころだ。九太は力が強くなっていくだけでなく、熊徹や仲間のバケモノ、人間界の女子高生・楓らと交流する中で、大人になっていく。自分は何者なのか?などという思春期特有の悩みを解決しながら、九太が成長していく姿が丁寧に描かれる。
熊徹は、九太の師匠となることで、自身も成長していく。さらに、熊徹の悪友の百秋坊や多々良も九太の成長を見守り、バケモノたちと九太は血のつながりがなく種族が違っても“家族”のようになっていく。細田監督には、「おおかみこどもの雨と雪」の公開後、第1子となる男児が誕生したようだが、その影響もあるのかもしれない。
熊徹役の役所広司さん、少年期の九太役の宮崎あおいさん、楓役の広瀬すずさんら豪華声優陣も話題だ。宮崎さんの“少年声”と役所さんの“バケモノ声”による掛け合いがコミカルで、広瀬さんも普通の真面目な女子高生を自然体で演じている。
「バケモノの子」は11日からTOHOシネマズ新宿(東京都新宿区)ほか全国で公開。(小西鉄兵/毎日新聞デジタル)