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アイルランド・ダブリンへ語学留学し、ロンドンに引っ越しをしたエディターでライターのハマコさん=仮名=が、現地の人々とのふれあいなどをリポートする「33歳、海外留学します!」。今回は、ダブリンの語学学校で出会った「大人の留学生」についてつづります。
◇旅行業界出身のイタリア人女性は「給料アップのために」
大人の留学生は、それぞれ、みんなが違う動機で英語を学びに来ていました。
ダブリンに来て一番最初に仲よくなった南イタリア生まれの25歳の女性は、3年勤めていた旅行代理店での経験が大きな留学動機でした。旅のプランを立てたり、お客さんにチケットを手配したりする仕事に就いていたそうなのですが、同僚には英語が堪能な人もちらほらいて、「お給料アップのためには語学力は重要」と日々痛感していたといいます。
彼女は4カ月間、ダブリンの英語学校に通うことにして会社を潔くやめ、英語を磨いたあとで別の転職先を探すことに決めたそう。
彼女は、長年交際している恋人と一緒に住んでいたのですが、その恋人をイタリアに置いて単身ダブリンへ。かなり反対されたそうですが、将来についての彼女のプランを何日もかけて真摯(しんし)に伝えて、最終的には理解してもらったといいます。
そういう背景もあり、勉強に対する情熱は人一倍あり、いつもいい刺激を受けました。でも授業中に、よく恋人と、LINEと同じようなSNSアプリ「WhatsApp」で、やり取りをしていて、たまに先生に見つかって注意されていました。個人的にはそんな行動も彼女のキャラクターとあいまって、可愛らしく感じていました。
◇フランス人男性は語学学校修了前にダブリンで就職
いつもクラスメートの笑いを取って、ムードメーカー的存在だったフランス人の元会社員、36歳の男性は、多忙な毎日がイヤになり、会社をやめたといいます。よき同僚たちに囲まれ信頼できるアシスタントもいたそうですが、ある時期からプライベートにもっと時間を割ける仕事に就きたいと考えるようになったそう。
「どうせ仕事を変えるなら、スキルアップしたい」と、選択肢を広げるために英語力をアップさせることにしたそうです。
彼は当初からダブリンで働くことを視野に入れていて、語学学校を修了する前に就職先を見つけることに成功していました。どのくらいダブリンに腰を据えるつもりかは、決めていなかったようです。
身軽にダブリンに来ることができるのは、欧州に住む人たちの特権です。うらやましいと感じさせられました。
◇フリーランスで将来不安も留学は「何が大切か考えて」
大人になって会社勤めなどをしていると、まとまった休みを取って海外留学をするというのは非常に難しいと思います。夏休みを利用して短期間だけ留学する人もいて、そういう人は出発直前まで仕事の引き継ぎで大変そうにしていたのを覚えています。
私は、留学を決意した時はすでにフリーランスだったため、かなりの勇気がいりました。大きな理由としては、せっかくいただいている仕事を全部断ち切ってしまうことになるからです。例えるなら個人商店が一旦シャッターを下ろすようなものです。
最終的には自分にとって何が大切かということを考えて留学を決意しましたが、大変に悩みました。私自身がそういう思いの上でダブリンにやって来ていたので、キャリアを“回り道”してまで英語を学びに来る大人の留学生には、きっと強い情熱があると思ったのです。
<プロフィル>
ハマコ(仮名)。1980年生まれ。大学時代に短期留学を経験したものの、その後は英語と無縁の生活に。東京で会社勤めをした後、フリーランスのエディター、ライターに転身。インタビューの仕事の魅力にはまり、「もっと多くの人と直接会話をしたい! 海外の人にもインタビューしたい」とアイルランド・ダブリンへ留学。ダブリンの学校を修了した後、ロンドンへ引っ越した。