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ロンドンのソーホー地区の中心にある「プリンス・エドワード劇場」
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ロンドンのソーホー地区の中心にある「プリンス・エドワード劇場」

ロンドン劇場めぐり:第2回 若者に人気のソーホー地区 歴史ある「プリンス・エドワード劇場」

 ロンドンの音楽大学でクラシックピアノを学ぶKYOKA(きょうか)さん=仮名=が、現地で見つけた劇場やコンサートホールの話題、その近辺のマーケットやカフェ情報をつづる「ロンドン劇場めぐり」。今回は、ロンドンの中心地で若者に人気のソーホー地区にある劇場「プリンス・エドワード劇場」についてつづります。

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 ◇歴史ある劇場「プリンス・エドワード劇場」

 「プリンス・エドワード劇場」は1930年に開業した歴史ある劇場の一つ。過去には、「マンマ・ミーア!」「クレイジー・フォー・ユー」「エビータ」といった日本でも有名な演目が公演され、多くの地元ファンをとりこにしています。館内には、バーもあるため、芝居を楽しんだ後、友人や家族と談笑することもできます。

 ここで鑑賞したのは、2014年3月に上演がスタートしたミュージカル「ミス・サイゴン」。ベトナム戦争で離ればなれになってしまったアメリカ人兵士クリスと、ベトナム人少女キムの切ないラブストーリーです。1989年にロンドンで初演された作品で、現在では日本をはじめ、世界各国で上映されている人気作の一つです。日本にも多くのファンがいるのではないでしょうか。公演は午後7時半にスタートし、約3時間。観光客だけでなく、ロンドンナー(ロンドンに住む人)の大学生や社会人カップルがデートとして足を運んでいる様子でした。

 ロンドンのミュージカルのチケットは、事前にオンラインで購入すると、定価よりも安い金額で鑑賞することができます。場合によっては劇場の近くで当日券が購入でき、開演直前になると、定価の半額で購入できてしまうことも……!

 ◇人気のアジアン・レストランでディナー ジェラートショップも

 開演前は創作料理で人気のアジアレストラン「KYOTO(きょうと)」でディナーを。「プリンス・エドワード劇場」の最寄り駅の一つ、トッテンハム・コート・ロード駅から徒歩5分のアクセスしやすい場所にあります。週末は、お店の前に行列ができるほどの人気ぶりで、客層は、地元のイギリス人や韓国人が多いようです。もちろん観光客も多く、ガイドマップを持って並ぶ人もちらほら。

 このお店の一番人気は「Champong Udon(ちゃんぽんうどん)」。スパイシーな韓国風のちゃんぽん麺で、一度食べたらやみつきになる味。もちもちした麺と香辛料たっぷりのスープは女性好み! 「並んでも、また食べたい!」という気持ちにさせてくれました。

 また甘いものに目がない私が、甘いもの好きの方におすすめしたいのがジェラートショップ「SNOW FLAKE」。ジェラートだけではなく、クレープや紅茶といったさまざまなメニューもあるので、ちょっと時間ができたときに足を運びたくなるお店です。

 ◇終演後はパブでミュージカル談議を

 ミュージカルを見た後は、近くにあるパブに立ち寄り、お酒を酌み交わしながら、感想を言い合うのも悪くありません。おすすめは「プリンス・エドワード劇場」から歩いて10分ほどの英国パブ「THE GLOBE PUB & DINING ROOM」。週末になるとお店の外(道路)までお客さんでにぎわっている人気パブの一つで、夜遅くまで、大勢のロンドンナーで繁盛しています。

 「にぎわっていたらお店に入れないのでは……」と思う人もいるかもしれませんが、安心してください。ロンドンのパブは深夜1時ごろまで営業しています。しかも、お酒や料理は、ほぼ同じ。地元の人たちは、雰囲気の違いを楽しむために、2~3軒はしごするのが当たり前のようです。もし混んでいた場合は、目に留まったお店にふらっと立ち寄ってみてください♪ きっとすてきな夜を過ごすことができますよ。

 次回は、コヴェント・ガーデンの劇場やおすすめのレストランについてつづります。

 <プロフィル>

 KYOKA。1996年生まれ。子供の頃から音楽が大好きで、幼少期からクラシックピアノを学ぶ。高校時代に、海外留学をサポートする「イー・エフ・エデュケーション・ファースト」(海外留学のEF)を通じロンドンへ語学留学した際、ロンドンの音楽あふれる街に魅了され音楽留学を決意。現在、ロンドンの音楽大学「Trinity Laban Conservatoire of Music and Dance」に在学している。

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