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アイルランド・ダブリンへ語学留学し、ロンドンに引っ越しをしたエディターでライターのハマコさん=仮名=が、現地の人々とのふれあいなどをリポートする「33歳、海外留学します!」。今回はイタリア旅行でアッシジを訪れた際についてつづります。
◇イタリア人の友人が英語でガイド
ローマを1人で丸一日歩き回った翌日は、イタリア人の友人が勧めてくれた場所「アッシジ」を訪れました。ローマから177キロほど北東に位置する、古代ローマ時代からある歴史的な場所です。友人に教えてもらうまで知らなかったのですが「絶対に行くべき!」と猛烈に勧められ、車で連れて行ってもらうことにしました。
ヨーロッパに暮らし始めてから、その国の宗教を実感する機会が増えました。同行した友人はクリスチャンなのですが、キリスト教会があるアッシジは信仰的な意味でも大切な場所だそう。日本にいた時は、知人に宗教について詳しく聞くことはなかったのですが、道中、友人にいろいろと解説してもらいました。
英語でコミュニケーションを取れるようになったからこそ、説明をちゃんと理解できる。留学してよかったなあと感じる時間です。
またこの道中、ラジオからピチカート・ファイヴの曲が流れてきて、「日本のミュージシャンだよ!」と盛り上がりました。友人がパーソナリティーのイタリア語を英語に訳してくれたところ、どうやら東京について話していたそう。ひそかに「次はイタリア語習得だ」と心に決めた瞬間でした。
◇町中が坂道 英語版パンフにうれしさも
街の入り口近くで車を降り、徒歩で観光を始めると、すぐに分かったことは、ここは通りすべてが坂道だということ。
丘の上にあるから当然なのですが、すべての道が坂、坂、坂。レストランもおみやげ屋さんもアコモデーション(宿泊施設)も、みんな坂の上に建てられています。前日のローマ歩きで疲弊した私の脚にはかなりハード……。ですが、弱音は吐けません。なぜなら、住民の多くが見たところ70~80代のお年寄りだというのに、たくましく歩き回っていたから。若僧が疲れたなどと言ったら笑われそうです。最後まで疲れを一切見せるもんか、と勝手に意地になっていました。
さて町の内部はというと、宗教建造物と自然が一体となった、独特の清らかさと厳かさを感じました。有名なサン・フランチェスコ聖堂は、特別行事の準備中だったため離れた所からしか眺めることができませんでしたが、アッシジ・カテドラルなど趣のある建物が限られた土地の中に凝縮されています。滞在時間は2時間ほど。幻想的な魅力にあふれ、次に来る時はまた違う印象を受けるだろうと期待させてくれる町で、飽きることなく楽しむことができました。
また、施設には英語版のパンフレットが置いてあることも多く、それを普通に手に取るようになった自分に気づき、うれしくなる旅でもありました。
<プロフィル>
ハマコ(仮名)。1980年生まれ。大学時代に短期留学を経験したものの、その後は英語と無縁の生活に。東京で会社勤めをした後、フリーランスのエディター、ライターに転身。インタビューの仕事の魅力にはまり、「もっと多くの人と直接会話をしたい! 海外の人にもインタビューしたい」とアイルランド・ダブリンへ留学。ダブリンの学校を修了した後、ロンドンへ引っ越した。