「第40回日本アカデミー賞」で最優秀主演女優賞を受賞した宮沢りえさん
「第40回日本アカデミー賞」の授賞式が3日、東京都内で開かれ、映画「湯を沸かすほどの熱い愛」(中野量太監督)に主演した宮沢りえさんが最優秀主演女優賞を受賞した。仕事の都合ですでに会場を後にした宮沢さんに代わって、中野監督と宮沢さんの娘を演じた杉咲花さんが登壇。杉咲さんは「本当にうれしいです」と自分のことのように喜ぶと「りえさんに教えていただいたことたくさんあって、この先ずっと忘れられないことばかりで、お母ちゃん(宮沢さん)ってすごいな」と語った。
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一方、中野監督は宮沢さんと同い年(43歳)で「僕らの世代のトップランナー」とたたえると、宮沢さんが主演した「ぼくらの七日間戦争」(1988年公開)を「僕の映画の原点」とし、「今思うと、その時の主演の宮沢りえさんが僕に『映画をやれ』って言ってくれていたのかもしれない。今回初めて商業映画デビューすることになったときにりえさんが脚本を読んでくれて、やってくれると言ってくれた時はやっぱりうれしかったし、僕に映画を教えてくれたりえさんと、映画をやるんだって本当にうれしく思えたこと、覚えています」と熱い思いを語った。
「湯を沸かすほどの熱い愛」は、「死にゆく母と、残される家族が紡ぎだす愛」をテーマにした感動作。銭湯「幸の湯」を営む幸野家は父が1年前にふらっと出奔(しゅっぽん)し、休業状態。母・双葉(宮沢さん)は持ち前の明るさと強さでパートをしながら、娘の安澄(杉咲さん)を育てていたが、ある日、突然「余命わずか」という宣告を受ける。その日から双葉は、絶対にやっておくべきことを決め、実行していく……というストーリー。
同賞は日本の映画芸術、技術、科学の向上発展のために設けられ、選考は日本アカデミー賞協会員の投票で行われる。
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