井上芳雄：テレビ出演増えたころは「被害妄想すごかった」

　ミュージカルを中心に活躍する俳優の井上芳雄さんが6日、NHK名古屋放送局（名古屋市東区）で、生放送情報番組「さらさらサラダ」の公開生放送に出演し、放送後に行われた会見に出席した。放送中のNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」に出演するなど、近年、テレビでの活動も広げている井上さんは「（テレビの）現場は知らない人が多くて、（周囲の人が）みんな敵なんじゃないか、お前何ができるんだという目で見られているんじゃないかと被害妄想がすごかったんです」とテレビ出演が増えた当初を振り返った。

　会見には、新年度から同番組の新MCに就任した西川カークさん、引き続きMCを務める山本志保アナウンサーも出席。井上さんは、西川さんへのアドバイスを求められ、「舞台の人間なので、テレビに出させていただくときは緊張します。やっと最近ちょっとずつ慣れてきたかな。（周囲の人を）一緒に作る仲間だと思うとリラックスできると思います」と自身の経験をもとに助言。さらに「テレビの人は上辺だけですけど、（西川さんは）上辺だけじゃないコメントをされるので、すてきだなと思いました」とジョークで西川さんを笑わせ、リラックスさせていた。

　井上さんが同番組に出演するのは約半年ぶり、2回目。この日の公開生放送には約200人のファンが集まった。放送ではピアノの生演奏に合わせて、今年、上演される主演ミュージカル「グレート・ギャツビー」の曲「夜明けの約束」など2曲を歌ったほか、西川さんらとトークを繰り広げた。「グレート・ギャツビー」は5月8～29日に東京・日生劇場で上演。6月3～15日に名古屋・中日劇場で上演し、大阪、博多でも上演される。

　「さらさらサラダ」は、今年で15年目。曜日ごとに「旬×ゴハン」「美活×健活」などのテーマを設け、アイデア料理や、美容法、レジャー情報などを紹介する。東海北陸地方で月～金曜午前11時半に放送。新MCの西川さんは日本舞踊の五大流派の一つに数えられる「西川流」の別格師範で、三世家元・西川右近さんの孫。アメリカ人の舞台美術家を父に持つ。名古屋市と米国で育ち、「地元で自分の活躍のフィールドを持つ人」という理由から起用された。