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今週シネマ:25、26日公開の映画「ワンダーウーマン」「関ヶ原」「幼な子われらに生まれ」…話題作が続々

 今週公開される映画の注目作をピックアップする「今週シネマ」。25日には、米DCコミックスのスーパーヒロインの活躍を描く実写映画「ワンダーウーマン」(パティ・ジェンキンス監督)が公開。26日には、司馬遼太郎さんのベストセラー小説を、人気グループ「V6」の岡田准一さん主演で映画化した「関ヶ原」(原田眞人監督)、浅野忠信さんと田中麗奈さんが出演し、血のつながらない家族の葛藤を描いた「幼な子われらに生まれ」(三島有紀子監督)が公開される。

 「ワンダーウーマン」は、スーパーマンやバットマンと並ぶDCコミックスの代表的なキャラクターで、1941年の初登場以降、70年以上にわたって不動の人気を誇ってきた。今回の実写映画は、女性だけが暮らす特別な島で生まれ育った好奇心豊かなプリンセスのダイアナ(ガル・ガドットさん)が主人公。ダイアナはある日、不時着した米国人パイロットを助けたことから、外の世界で戦争が起きていることを知ると、母親から「一度、島を出たら二度と戻れない」と教えられながも、人々を救うため戦いに身を投じる……というストーリー。第一次大戦下の欧州を舞台に、若き日のワンダーウーマンが、理想を胸に猪突(ちょとつ)猛進する痛快作だ。

 「関ヶ原」は、1600年、名だたる大名が三成率いる「西軍」と家康率いる「東軍」に分かれて、関ケ原を主戦場に戦った“天下分け目の決戦”を、三成の側から描いた作品。岡田さん、役所広司さん、滝藤賢一さん、平岳大さん、東出昌大さん、松山ケンイチさんら豪華キャストが集結し、スピーディーな会話劇と大迫力の合戦を繰り広げる。またNHK連続テレビ小説「ひよっこ」でおなじみの有村架純さんが、岡田さん演じる石田三成に仕える忍び、初芽役で本格時代劇デビューを果たし、殺陣などにも挑戦。見応えのある戦いのシーンに花を添えている。

 「幼な子われらに生まれ」は、直木賞作家・重松清さんの同名小説が原作で、「共喰い」(2013年)などの脚本家、荒井晴彦さんが重松さんと映画化の約束をし、「少女」(16年)などを手がけた三島監督がメガホンをとった。つまずきながら、家族になろうとする不器用な大人たちと子供たちの物語で、即興のせりふも加えたドキュメンタリー的な撮影方法が採られている。浅野さん演じる父親が血のつながらない思春期の長女と対峙(たいじ)するシーンでは、父娘のヒリヒリした心理が巧みに映し出されている。雑誌「nicola」の専属モデルで、今作で女優デビューを飾った娘役の南沙良さんの体当たりの演技も見ものだ。

 そのほか、人気絵本シリーズ「くまのがっこう」と「ふうせんいぬティニー」を劇場版アニメ化した「映画くまのがっこう&ふうせんいぬティニー」が25日から公開。人気アニメ「Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ」の劇場版「劇場版 Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ 雪下の誓い」が26日から公開される。

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