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モデルで女優の池田エライザさんの初主演映画「一礼して、キス」(古澤健監督)が11日から新宿バルト9(東京都新宿区)ほかで公開される。加賀やっこさんの同名マンガ(小学館)が原作。高校の弓道部を舞台に、弓道に青春をささげてきた高校3年生の先輩女子・岸本杏(池田さん)と、杏が弓道に励む姿に恋をし、いちずに思いを寄せる後輩男子・三神曜太(中尾暢樹=なかおまさき=さん)の恋模様を描く。
中学・高校の6年間、弓道に打ち込んできた杏は、弓道部長として高校3年の夏の大会に挑むも、満足のいく結果を出せず終わってしまう。一方、普段から練習をあまりしない後輩の三神は、入部当初から才能を発揮し、大会でも簡単に優勝を飾る。三神に対し複雑な思いを抱える杏は引退を決意し、三神に部長を引き継ぐことに。しかし、それを知った三神が杏に予想外のお願いをする……というストーリー。
中尾さんは2016年の特撮ドラマ「動物戦隊ジュウオウジャー」(テレビ朝日系)の主演でデビューしたイケメン。三神の親友・由木直潔役で人気グループ「超特急」のタカシこと松尾太陽さん、杏らを取り巻く弓道男子として、特撮ドラマ「特命戦隊ゴーバスターズ」で桜田ヒロム/レッドバスターを演じた鈴木勝大さん、男女5人組ダンス・ボーカルグループ「lol(エルオーエル)」の佐藤友祐さんらが若手注目株のイケメンが多数出演している。
恋愛はいくつになってもままならい。それが両思いだとしても……今作はそんな恋のもどかしさが痛いほど伝わってくる。三神のいちずすぎる愛が暴走し、杏は振り回されてしまうのだが、いきなりキスしたり、壁ドンしたりと胸キュンシーンが満載で、ドキドキ感が楽しめる。躍動感ある弓道シーンも見応え十分だ。当事者からすると、困っていても好きな相手からいろいろされるのはうれしいのかもしれない……。恋愛で素直になるのは難しいけれど、大切なことなんだと感じた。(遠藤政樹/フリーライター)