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千葉雄大:月9「民衆の敵」で議員役 俳優として「欲が出てきた」

 俳優の千葉雄大さんが、女優の篠原涼子さん主演の“月9”ドラマ「民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~」(フジテレビ系、月曜午後9時)に出演している。篠原さんと共に新人市議会議員を演じる千葉さんに、ドラマの見どころや俳優としての目標などについて聞いた。

 ◇苦労人の岡本は「前向きな人物」

 ドラマは、篠原さん演じる1児のママ・佐藤智子が市議会議員となり、声なき市民と向き合い、市政にはびこる悪や社会で起きている問題を素人目線、女性目線でぶった斬っていく……という内容。新人市議会議員役で俳優の高橋一生さん、女優の前田敦子さん、お笑いコンビ「トレンディエンジェル」の斎藤司さんが出演している。

 千葉さんの演じる新人議員の岡本遼は、父親の借金から夜逃げ同然で街を去るも、必死に勉強して政治の知識を身に付け、勝ち組として街に戻ってきた苦労人だ。岡本について千葉さんは「前向きな人物」といい、「自分の境遇をマイナスに捉えるのではなく、原動力に変えて市議会議員になった。自分の状況をより良くするために行動している」と語る。

 今回初めて議員役を演じる千葉さんは、選挙活動の街頭演説のシーンについて「大勢の人の前で話すことってなかなか無いので難しかったですね。(他のキャストの)皆さんも『けっこう緊張するね』と話していたんですけど、僕は余計に緊張して……。熱を持って市民の方に話すことを意識して演じたのですが、いい経験になりました」と振り返る。

 ドラマでは「議員の表と裏が描かれる」という。千葉さんは「演説をしているときはピリッとしているんですけど、市議会議員室で新人議員同士で話すような肩の力が抜けた部分も描かれます。

 一人一人の議員が抱えているものにもスポットが当てられる。「岡本は前向きではあるんですけど、ふと切ない表情を見せることもあるので、そうした人間味があるところを見てほしいです」

 ◇高橋一生は「優しいジェントルマン」

 主演の篠原さんは同じ事務所の先輩という千葉さん。デビュー当時にCMで共演したといい、今回のドラマ共演については「うれしいですし、(一緒に演じることは)面白いです」とコメント。「撮影に入った頃は篠原さんに『千葉君』と呼ばれていたんですけど、いつの間にか『雄大』と呼び捨てされるようになってたんですよ。距離が近づいたのかな」と顔をほころばせた。

 ドラマで千葉さんと同じく新人市議会議員を演じている前田さんとは、映画「モヒカン故郷に帰る」(2016年)で共演。年が近いこともあり、よく話をするそう。「今回また一緒になって、『まだ人見知りしてるの?』って怒られました(笑い)」と告白。

 NHK連続テレビ小説「わろてんか」でも共演した高橋さんについては「朝ドラでは同じシーンがなかったので、このドラマでご一緒できるのがすごくうれしいです。すごく優しい方なんですよ。お忙しいと思うんですけど、せかせかしていたり、疲れている感じもなく、すごくジェントルマン」と絶賛していた。

 これまで年下の俳優との共演が多かったという千葉さんは「こんなに落ち着いた現場は久しぶり」と、先輩俳優陣に囲まれる現場を新鮮に感じているようだった。

 ◇演じることに「欲が出てきた」

 2010〜11年にスーパー戦隊シリーズ「天装戦隊ゴセイジャー」で主演を務めて以来、さまざまな役を演じてきた千葉さん。そのビジュアルから「天使系男子」などと呼ばれることもあるが、「○○系とか、流行はもちろん大事だとは思うんです。でも、あまり型にはまらず、時には型にはまってみたり、瞬間瞬間、現場現場をきちんと楽しんで生きていけるような役者さんになりたい」と語る。

 最近は演じる上で「『もっとこうしたほうがいいな』と、欲みたいなものが出てきた。でも、欲が出てくると『僕はこういうものだ』って自分で勝手に(イメージを)固めてしまったりもして、今はそれを崩したいんです。もっと自由にできたらいいのにと。そんなふうに一つ一つの役について、いろいろ考えるようになりました」と思いを語った。

 今後演じてみたい役柄は「お父さん役」と回答。「魅力を感じるんですよね。結婚する予定もないので、子供ができる予定もないんですけど、だからこそ『お父さん』って未知の世界すぎて。(演じたら)親の気持ちも分かるかもしれないですし」と話す。「周りの人から犯罪者とかサイコパス役がすごく似合いそうって言われるんです。『普段から目が笑っていないから』って(笑い)。普段の自分を演技に生かせるならいいのかなと思いますけど」と冗談めかして語った。

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