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配信ドラマ「花にけだもの」に出演した(左から)松尾太陽さん、杉野遥亮さん、甲斐翔真さん
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配信ドラマ「花にけだもの」に出演した(左から)松尾太陽さん、杉野遥亮さん、甲斐翔真さん

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杉野遥亮:松尾太陽&甲斐翔真とドラマ「花にけだもの」語る 若手イケメン俳優の恋愛観とは?

 映像配信サービス「dTV」と「FOD(フジテレビオンデマンド)」が共同制作したドラマ「花にけだもの」が配信中だ。今作は、杉山美和子さんのマンガを実写化。女優の中村ゆりかさんがキューちゃんこと熊倉久美役で主演を務め、見た目や発言は男らしいが好きな人の前だけでは可愛らしい一面を見せる“けだもの男子”との恋の騒動を描く。俳優の杉野遥亮さん、人気グループ「超特急」のタカシこと松尾太陽さん、特撮ドラマ「仮面ライダーエグゼイド」のパラド役で注目を集めた甲斐翔真さんの、けだもの男子を演じる3人に話を聞いた。

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 ◇けだもの男子役の印象と役作りのポイントとは

 3人が演じるけだもの男子は、杉野さんが「王子様の仮面をかぶった超プレーボーイ」の柿木園豹、松尾さんが「何を考えているのか分からないクールでミステリアスな男」の和泉千隼、甲斐さんが「誠実で心優しく太陽みたいな男」の日吉竜生。

 自身が演じる役について、甲斐さんは「(豹と千隼の)2人はキラキラした少女マンガの男子という感じですけど、僕の役は意外と実際にいそうなタイプ。とにかく明るくて全体を見て調和させるような、すごくいいやつ」と説明し、「(豹と千隼が)いい意味で非現実的というか夢を見られるような感じに対して、こっちは親しみやすい感じなので、一つ違った見せ方をしないといけないと思い、そこは分けるようにはしました」と役作りについて語る。そして、「どっちかという三枚目の役」と楽しそうに笑う。

 千隼役の松尾さんは「自分にこの役が務まるのかなっていう気持ちや、ちょっとおそれ多いなというところもありました」と当時の心境を明かし、「千隼はすごく無口でクールですが、相手を思う気持ちはすごく真っすぐで、周りのことを見ていないようで実はめちゃくちゃ見ている」と役の性格を分析。続けて、「高校生だけど、すごく大人っぽい。実際、自分が高校生の時こんな対応できたかなと考えると、できなかったなって(笑い)。同性でもすごく憧れちゃうような人だと思います」と話す。

 自分と似ている部分があるかを聞くと、「自分とはちょっと違いますが」と前置きし、「周りを見るといった意味では、僕はちょっと心配性だから周りを見て『大丈夫かな?』って感じで見ることがあるので、大きなくくりでいったら似た部分はあるんじゃないかな」と自分と照らし合わせて話す。

 豹役の杉野さんは、「人物像からイメージすると、チャラチャラした人を想像しますが、全然違う」と切り出し、「こうなったのは豹が生きてきた過程とかバックボーンが影響しているのですが、だからといって別に狙ってやっているというわけではなく、多分、豹自身がこういう人」とつかみどころのない役どころについて自身の考えを述べる。

 実際に役を演じてみると、「のちのちキューちゃんに対する愛がすごく大きいものだと分かってきますが、好きになる前の段階では多分、愛を知らずに生きているのでは。そこはちょっと共感できました」と感じたと打ち明け、「自分はそんなに深い恋愛はしたことがなくて、豹から学んだ感じなので、その前段階の方が共感できるような気がします」と理由を説明する。

 ◇恋愛のタイプは三者三様の価値観が…

 今作では豹、千隼、竜生の3人が思い思いのアプローチ方法を見せるが、3人それぞれ恋愛観とは? 杉野さんは「こんなに自分は素直ではないです」と登場人物たちのピュアさに感心する。「もっと周りとか見て、その人がどんな人だとか周りからどう思われているのかとかサーチもしちゃう」と苦笑い。

 うなずきながら聞いていた甲斐さんは「好きになるまでが長いです。きれいだなとかは思ったりするけど、一目ぼれはない。(好きになる)そこまでが長くて、サーチタイプです」と話し、「一定の距離感がないとだめです。ご飯に行くのはいいですけど、2人きりのデートというのはまた違う」と古風な一面をのぞかせる。

 一方、松尾さんは、「もし好きな人ができたとしたら、そんな簡単にはあきらめないような気がします」と言い、「できるだけのことはやってみようという気持ちもありますし、そんな簡単に割り切れるものじゃないかなって。そういう意味では、結果としてグイグイ行く分類には入るのかも」と話すと、「意外!」と杉野さんと甲斐さんの2人が口をそろえて驚く。

 それぞれがすてきだと思う女性像について、杉野さんは「ギャップが好き」と話すも、「しおらしいって感じる瞬間にも揺さぶられるので、しおらしい人も可愛いです」と最近気付いたことを語る。

 甲斐さんは「何かに打ち込んでいる人がいい」と言い、「何か一つ頑張っていて、人生の軸みたいなものがある人がいいです。いろいろちゃんと考えてやっているんだなというのが見えると『おっ!』と思います」と理由を説明する。

 松尾さんは「飾らない人が好き」と言い、「思ったことも包み隠さず言ってくれるような人がいいなと思います。隠しごとをされるとどうなんだろうと思いますし、いい意味でも悪い意味でも、むしろ言ってもらった方が、(自分では)気づけていない部分とかもあると思うので、気づけた方がすっきりする」と発言。すると甲斐さんは「柔軟性がある」と尊敬のまなざしを向け、杉野さんも「気さくな人とかは分かる」と同意する。

 ◇3人の中でリーダーを決めるなら?

 杉野さん、松尾さん、甲斐さんの3人は年齢も近いこともあり、撮影現場は和気あいあいとした雰囲気で、「(3人での会話を)あんまり覚えていないので、相当どうでもいいことを話しているんだろうね」と杉野さんが現場での様子を明かすと、「日本語じゃないかも」と甲斐さんは笑い、「そういう話って、気を許した人としかできないと思うから。現場にいるのが楽しい」と杉野さんが笑顔を見せると、松尾さんも「うん」と深くうなずく。

 そんな仲のいい3人の中で誰が中心になって引っ張っていくのかを聞くと、「いるかな?」と首をかしげる杉野さんに対し、「(松尾)太陽は任命されたら頑張りそう」と甲斐さんが言うと、「分かる!」と杉野さんが納得の表情を浮かべる。

 理由について、「自分からはいかないけど、『リーダーをやって』と言われたら、真面目だから全部ちゃんとやると思うし、全部成功しそう」と甲斐さんが話すと、「責任感が強そう」と杉野さんも賛同。松尾さんは「うれしいけど……。多分ここのチームごとダメにしちゃいそうな気が(笑い)」と心配性な一面をのぞかせる。だが「もし、そういうふうになったら、できる限り最善を尽くすと思います」と力強く語った。

 ◇胸キュンシーンの撮影現場では大いに盛り上がった

 今作には胸キュンシーンが数多くちりばめられているが、杉野さんは「すごく分かりやすく女の子たちがキャーキャーしてくれるんだろうなって(笑い)。意識してやっているし、やらなきゃなと思いました」と言い、「カメラの先で見てくれている人たちを想像しながらやると、恥ずかしい気持ちとかもなくできるのかなと思って。なんだかんだ言って、キャーキャー言ってもらえるのはうれしいし、なあ?(笑い)」とちゃめっ気たっぷりに2人に振ると、甲斐さんと松尾さんも笑顔でうなずく。

 そんな中で特に胸キュンを感じるポイントとして、甲斐さんは「最終回のクライマックスシーン。胸キュンのキュンの種類が違うんですが、原作を読んだ段階で、このシーンが一番好きだと思ったんです」と強調し、「(取材日の段階では)まだ撮ってないんですけど、画が出来上がっていてキラキラしているんです」と目を輝かせる。

 松尾さんは「久美が海に指輪を投げて(千隼が)探して『お前に奇跡をやるよ』っていうシーン」を挙げ、「原作が好きな方にも見てもらいたいですし、そういったところは千隼のカッコよさというのを出していけたらと思う」と語り、「もし自分が女性だったら、やっぱりここ胸キュンするだろうなと思うところでもるので、見てもらいたい」とメッセージを送る。

 杉野さんは「(久美役の)中村さんを通して女性の目線で見てくれる物語になっていると思うので、1話に一つは絶対そういうポイントがあると思う」と言い、「序盤でいうと3話は見てほしくて、4話にもつながるし、4話では千隼が活躍する。見てのお楽しみということで」と言ってほほ笑む。

 杉野さんは「原作には、なかなか自分では考えられないせりふとか出てきたりして、照れくさい部分も。盛り上がっているけど、僕たちも実際照れているので、それを感じ取ってもらえるのではと思います」と自信をのぞかせるも、「いっぱいやっているから、思い出すだけで恥ずかしい」と恥ずかしそうに笑った。

 ドラマは、dTVとFODで同時配信中。週1回更新予定。

 <杉野遥亮さんのプロフィル>

 すぎの・ようすけ 1995年9月18日生まれ、千葉県出身。2015年に第12回「FINE BOYS」専属モデルオーディションでグランプリを受賞。16年にドラマ「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」(日本テレビ系)で俳優デビューし、以降、「嘘の戦争」(フジテレビ系)、「ゆとりですがなにか 純米吟醸純情編」(日本テレビ系)などに出演。主な映画出演作に「キセキ -あの日のソビト-」(17年)、27日公開の「覆面系ノイズ」など。公開待機作に、「あのコの、トリコ。」「きらきら眼鏡」(共に18年公開予定)がある。

 <松尾太陽さんのプロフィル>

 まつお・たかし 1996年9月23日生まれ、大阪府出身。2010年公開の映画「大奥」で芸能界デビュー。11年から「超特急」のメンバーとしても活動。15年には、「サイドライン」で超特急として映画初主演を果たす。主な出演作に、「一週間フレンズ。」「一礼して、キス」(共に17年)などがある。

 <甲斐翔真さんのプロフィル>

 かい・しょうま 1997年11月14日生まれ、東京都出身。16歳の時にスカウトされ、2015年から芸能活動をスタート。特撮ドラマ「仮面ライダーエグゼイド」(テレビ朝日系)のパラド/仮面ライダーパラドクス役に抜てきされ、注目される。出演映画「写真甲子園 0.5秒の夏」が18日に公開。

 (取材・文・撮影:遠藤政樹)

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