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今週シネマ:1日、2日公開の映画 実写「ハガレン」「探偵はBARにいる3」「ムーミン」…話題作が続々

 今週公開される映画の注目作をピックアップする「今週シネマ」。1日には、荒川弘さんのマンガを基に、人気グループ「Hey! Say! JUMP」の山田涼介さん主演で実写化した「鋼の錬金術師」(曽利文彦監督)、大泉洋さん扮(ふん)する探偵と、松田龍平さん演じる相棒・高田の活躍を描く人気シリーズ「探偵はBARにいる3」(吉田照幸監督)が公開された。2日には、ムーミン一家のパペットアニメーションシリーズの最新作「ムーミン谷とウィンターワンダーランド」(ヤコブ・ブロンスキ、イーラ・カーペラン監督)が公開。

 「鋼の錬金術師」は、2001~10年にマンガ誌「月刊少年ガンガン」(スクウェア・エニックス)で連載されたマンガが原作。エド(山田さん)とアルの兄弟は、亡くなった母を生き返らせようと、錬金術では禁忌の「人体錬成」を試みるも失敗。代償としてエドは左脚、アルは体すべてを失う。数年後、鋼の義肢「機械鎧(オートメイル)」を装着し、史上最年少で国家錬金術師となったエドは、魂を定着させた鎧姿のアルと共に、失った体を取り戻すため「賢者の石」を探す旅に出る……というストーリー。

 本田翼さん、ディーン・フジオカさん、佐藤隆太さん、松雪泰子さん、本郷奏多さん、大泉洋さんらが人気キャラを熱演している。全編通してCGのクオリティーが高く、特に錬成シーンは見どころ。原作のエピソードを凝縮させた脚本はバランスが良く、「そう来たか!」という予想を裏切る展開も魅力だ。

 「探偵はBARにいる3」は、札幌の歓楽街ススキノが舞台の人気シリーズ第3弾。探偵と相棒は、失踪した女子大生、諏訪麗子(前田敦子さん)の行方を捜すことに。探偵が麗子のアルバイト先のモデル事務所を訪ねると、店のオーナーを名乗る岬マリ(北川景子さん)が現れる。初対面のはずのマリに、探偵はかすかな既視感を覚え……というストーリー。原作は、札幌在住のミステリー作家、東直己さんの「ススキノ探偵」シリーズ(ハヤカワ文庫)。11年の1作目、13年の2作目の橋本一監督に代わって、「サラリーマンNEO劇場版(笑)」(11年)やNHK連続テレビ小説「あまちゃん」(13年)などで知られる吉田監督がメガホンをとった。

 今作では、前作までのハードボイルドタッチを踏襲しつつ、パンチやキックを実際に相手に当てるというアクションを取り入れるなど新たな趣向をこらしている。また、悪役として出演したリリー・フランキーさんの怪演、北川さん扮するヒロインの度胸とカッコよさにも魅了される。

 「ムーミン谷とウィンターワンダーランド」は、小説「ムーミン谷の冬」をはじめ、原作者のトーベ・ヤンソンさんの書いた複数の物語が基になっている。ムーミン谷に冬が近づき、ムーミン一家が長い冬眠につこうとすると、ヘムレンさんが「ムーミンさん、起きろ。クリスマスがやって来るぞ!」と知らせに来る。一家は「クリスマスさん」というお客さんが来ると思ってしまい、おもてなしの準備に取りかかるが……という展開。

 映画シリーズで初めて冬が舞台。到来するクリスマスは「誰なのだろう」と心を躍らせながら準備し、待ち構えるピュアなムーミン一家に心が温まる。ムーミントロールの声は女優の宮沢りえさん。「死者の書」(2005年)以来12年ぶりにアニメーションの吹き替えを担当した。声優の森川智之さんがスナフキンなど5役、朴ロ美さんが13役を担当。ナレーションは女優の神田沙也加さん。主題歌は英語版、日本語版共に、3オクターブを超える歌声が魅力のサラ・オレインさんが歌っている。

 そのほか2日には、唐々煙(からからけむり)さんのマンガが原作の劇場版アニメ「曇天(どんてん)に笑う<外伝>決別、犲(やまいぬ)の誓い」(若野哲也監督)、「魔法少女まどか☆マギカ」などで知られる虚淵玄(うろぶち・げん)さんが台湾の人形劇「布袋劇」(ほていげき)の映像にほれ込み、「霹靂社」とコラボした日台合同企画「Thunderbolt Fantasy 生死一劍(サンダーボルト・ファンタジー せいしいっけん)」が公開される。

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