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映画「リベンジgirl」の一場面 (C)2017『リベンジgirl』製作委員会
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映画「リベンジgirl」の一場面 (C)2017『リベンジgirl』製作委員会

今週シネマ:22日、23日公開の映画 「リベンジgirl」、実写版「みせコド」「勝手にふるえてろ」…話題作が続々

 今週公開される映画の注目作をピックアップする「今週シネマ」。23日には、女優の桐谷美玲さんが2年ぶりに主演した「リベンジgirl」(三木康一郎監督)、水波風南さんのマンガを、人気グループ「Sexy Zone」の中島健人さん主演で実写化した「未成年だけどコドモじゃない」(英勉=はなぶさ・つとむ=監督)、女優の松岡茉優さんの初主演映画「勝手にふるえてろ」(大九明子監督)が公開される。

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 「リベンジgirl」は、東京大学を首席で卒業しミスキャンパスグランプリという輝かしい経歴を持ちながら、極度の性格ブスというヒロインの宝石美輝(桐谷さん)が、フラれた相手を見返すために初の女性首相を目指して選挙活動に奔走する姿をコメディータッチで描く。

 才色兼備というハイスペックな役どころを演じる桐谷さんの「私を誰だと思ってるの? 宝石美輝よ」という決めぜりふは印象的で、「ヒロイン失格」(2015年)でも見せたコメディエンヌぶりを発揮している。選挙がテーマだがラブ要素もあり、1人の女性が成長していく姿をほほ笑ましく見守ることができる。

 「未成年だけどコドモじゃない」は、高校生ながらヒロインと結婚する文武両道の男子と、誕生日に突然結婚することになったヒロイン、ヒロインに思いを寄せる幼なじみとの三角関係を描く。成績優秀でスポーツ万能な学校一のイケメン・鶴木尚(中島さん)に一目ぼれした世間知らずのお嬢様・折山香琳(平祐奈さん)は16歳の誕生日、両親から尚との結婚をプレゼントされる。尚との新婚生活に心ときめかせる香琳だったが、尚から「顔で結婚決めるような女」は嫌いだと言われてしまう……と展開する。

 まともに話したことすらないのに、それぞれの事情で結婚することになった高校生カップルという特殊な世界観は、そのあり得なさを大いに利用した演出が秀逸で、思わずクスッとさせられる。特に、平さん演じる香琳の天真らんまんで、どこまでもポジティブなぶっ飛んだお嬢様ぶりが見どころだ。

 「勝手にふるえてろ」は、綿矢りささんの同名小説が原作で、中学の同級生にいまだ片思い中の会社員のヨシカ(松岡さん)が、会社の同僚に告白されて、理想と現実の恋に揺れる様を多彩なキャラクターで描いたラブコメディー。24歳、会社員のヨシカは、家では絶滅した動物を調べ、アンモナイトを愛(め)でる毎日を送っていた。そんなある日、同僚のニ(渡辺大知さん)から告白され、人生初の出来事に舞い上がるものの、乗り気ではなかった。家で電気ストーブによるボヤ騒ぎを起こしたヨシカは、死ぬ前にずっと片思いをしているイチ(北村匠海さん)に再会したいと思い立つ……というストーリー。

 自分の思いに真っすぐな“暴走女子”を、共感できる人物として松岡さんが好演。ヨシカの「脳内彼氏」であるイチの住む高層マンションで、ヨシカ、イチ、ニの3人がエレベーターという同じ空間に入り込むシーンは見どころの一つで、3人の微妙な距離感や、恋した時の一方通行な感情が描かれる。

 そのほか22日には、アクション俳優ジャッキー・チェンさん主演の「カンフー・ヨガ」(スタンリー・トン監督)が公開された。

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