初のフォトエッセイ「紅本」発売記念イベントを開催した竹俣紅さん
タレントとしても活躍する女子大生棋士の竹俣紅さんが10日、東京都内で初のフォトエッセー「紅本」(パルコ出版)の発売記念イベントを開催した。普段から“辛口”の意見が多いという竹俣さんは「(激辛で人気のラーメン店)『蒙古タンメン 中本』の北極ラーメンの辛さ5倍ぐらい辛口な感じで文章を書こうと思ったけど、事務所の方に止められてしまって」と笑顔で明かし、「とてもマイルドなものになっています」と同作をPRした。
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竹俣さんは東京都生まれ、早稲田大学政治経済学部に通う19歳の現役大学生で、6歳から将棋を始め、森内俊之九段に師事し、2012年にプロ入り、現在は女流初段。16年にバラエティー番組「ワイドナショー」(フジテレビ系)に、ワイドナ高校生として出演して“毒舌”コメントを披露、芸能活動をスタートした。「紅本」は、10代最後の一年を季節ごとに切り取った撮り下ろし写真とともに、普段メディアに見せることのない新たな一面や表情も満載された。エッセーでは棋士として、大学生として、タレントとして忙しく過ごす日々をつづっている。
竹俣さんは「フォトなのかエッセーなのか、どちらだろうという素朴な疑問。かき氷とソフトクリームを同時に食べるみたいなお得感がある印象でした」とにっこり。「普段将棋を指していると、相手に表情を悟られてはいけないのでポーカーフェースになる。撮影の前は不安でしたが、自分でも見たことがないような素の表情ができています。自分がおばあちゃんになったときに孫に見せられるようにと作った本が、私のおばあちゃんにすごく喜んでもらえたので、100点満点」と自信を見せた。
また、棋士として、藤井聡太五段を中心とした近年の将棋ブームについて聞かれると「連日のように、藤井先生や羽生(善治竜王)先生のことを取り上げていただくようになって、あまり将棋を知らない人にも将棋の話ができる環境になったなと思います」と喜び、藤井五段の食事まで報道されていることには「だいぶ思わぬところが注目されるんだな」と驚いていたが、「将棋のルールは浸透していないと思うので、どんな入り口であっても、将棋に興味を持ってもらってやってみようと思ってくれれば」と語っていた。
フォトエッセー「紅本」はA5判、128ページ、1728円で発売中。
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