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映画「デッドプール2」に出演した忽那汐里さん
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映画「デッドプール2」に出演した忽那汐里さん

忽那汐里:インタビュー(下) 輝き続ける女性は「本当に自分がしたいことをしている人」

 女優の忽那汐里さんが、米ハリウッド映画「デッドプール2」(デビッド・リーチ監督)に出演している。映画は、ライアン・レイノルズさん演じるマーベル・コミックの異色ヒーローが活躍する映画「デッドプール」の続編。今作で忽那さんは、キュートな謎めいた暗殺者・ユキオを演じている。ロケの印象や気になるファッションアイテムなどについて、忽那さんに聞いた。

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 ◇ハリウッドの撮影の仕方に驚き

 ハリウッド作品に参加するにあたり、日本と米国での撮影の違いについて忽那さんは、「演じている間は一緒ですけど、撮影や準備の仕方、現場への通い方などは全然違いました」と言い、中でも「(出演者が)インディペンデントだなと思いました。アシスタントさんを付ける方はいますけど、現場のマネジャーさんとかは基本的にどなたもいなくて。(現場へは)1人で行ったり、同じ方面の自宅の人と一緒に車で移動したりする」ことに驚いたという。

 撮影の仕方もかなり異なり、「少し前に撮影した『オー・ルーシー!』でもアメリカのような手法で撮影していて。そのときにも感じたのですが、やっぱり(1シーンで)何十回も同じことをする。シンプルですけど、その調整がすごく難しかったです」と振り返る。

 そして、「(自分は)大変だと思っちゃいますけど、向こうの方は最初からそうやっているので、張り詰めすぎていないですし、いい具合に気を抜いてます。オン、オフがうまいですね」と語る。

 ◇まとまった休みを経験するのは大事

 そう語る忽那さんのオフの過ごし方は「日によって全然違います。運動もしますし、外にもよく出かけますし、家でずっといろんな作品を見る日もあります。ばらばらですし、まとまった休みがあれば遠くに行ったりも。旅行は大好きです」という。

 映画やドラマの撮影などがあり、なかなか休みの予定を立てるのが難しいが、休みはまとまってあるのと、ばらけてあるのとでは、どちらがいいかと聞くと、「どっちもいいですけど、まとまった休みは、自分のメンタルが鍛えられる感じです。休みの中で波がもちろんありますけど、まとまった休みというのは経験するのは大事だと思います」と持論を語る。

 ◇「自分が好きなことをやっていくこと」が女性が輝く秘訣

 映画では独特のファッションを披露している忽那さん。今、一番気になるファッションアイテムは? 「時計です。別にコレクターではないですけど、時計の画像を一度見てから、ここのところずっと見ています(笑い)。(見ているだけで)楽しいですし、きれいだなと思います」と言う。普段は「自分が好きな時計を一つしています。好きで調べたりしていますけど、お買い物には慎重派なので」と笑う。

 さらに普段からアクセサリーにこだわりがあり、「アクセサリーは毎日、全部一緒というわけじゃないですけど、指輪に関しては絶対に同じものを着けています。両親にもらってずっと何年も着けていて、お守りみたいな感じです」と理由を説明する。

 そんな忽那さんに自分の10年後を想像してもらうと、「35歳かあ。まったく分からないです(笑い)。考えたこともないです」と話す。

 続けて、女性が50、60歳になっても輝く秘訣(ひけつ)を聞くと、「自分が好きなことをやっていくことが一番だと思います。働きたい人は働いているときが、主婦に専念したい方は家事をしているときが、一番輝いているでしょうし。本当に自分がしたいことをやっている方がすてきだなと思います」と語る。

 最後に映画「デッドプール2」について、「オープニングのパロディーがもう最高だなと思いました(笑い)。音楽もちょっとこう連想させるような。冒頭からすごいと思いました」と切り出し、1(前作)を見た方はテイストはお分かりかと思いますけど、1をめちゃくちゃパワーアップした感じ。普通1の印象が強いと2のハードルが高くなりますけど、2がすごくいいなと個人的に思って。1が好きな人にとっては、最高な2だと思います。イメージのまま劇場に行ってもらえれば」とメッセージを送った。

 <プロフィル>

 くつな・しおり 1992年12月22日生まれ、オーストラリア出身。2006年に「第11回全日本国民的美少女コンテスト」の審査員特別賞を受賞。07年にドラマ「3年B組金八先生」(TBS系)で帰国生徒の役を演じ女優デビューを果たす。09年には「守護天使」のヒロイン役で映画デビュー。以後、ドラマ「家政婦のミタ」(日本テレビ系)や映画「BECK」(10年)など数々の話題作やヒット作に出演し、13年度の日本アカデミー賞で新人俳優賞を受賞した。主な出演作に「許されざる者」(13年)、「オー!ファーザー」(14年)、「黒衣の刺客」「海難1890」(ともに15年)、「女が眠る時」(16年)、「キセキ-あの日のソビト-」(17年)などがある。

 (取材・文・撮影:遠藤政樹)

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