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俳優の綾野剛さんが11日、東京都内で行われた映画「パンク侍、斬られて候」(石井岳龍監督、30日公開)の完成披露舞台あいさつイベントに登場。映画を表す言葉を聞かれた綾野さんは「宣伝不可能」と表現し、「番宣もさせていただいても、『パンク侍、6月30日公開です。以上』となって、正直、本当に困っています」と明かし「でも、『言葉で解決できるならそれは素晴らしい映画なのか』と考えると、これが一つの映画のあるべき姿なのかもと考えています」と話した。
舞台あいさつにはキャストの北川景子さん、東出昌大さん、染谷将太さん、浅野忠信さん、國村隼さん、豊川悦司さん、若葉竜也さん、近藤公園さん、脚本を手掛けた宮藤官九郎さん、石井監督の豪華メンバーが集結し、会場のレッドカーペットを歩いた。イベント開始前には、物語の重要な鍵を握る“猿”の格好をしたDJが会場を盛り上げた。
撮影中のエピソードを聞かれた北川さんは「猿がすごく可愛かったです。猿を抱くシーンで、猿ってこんなに可愛いんだって思いました。パンクな映画なんですけど、完成したものを見たら猿に癒やされて、“猿は女性に響く”感じです」とにっこり。綾野さんは「“猿は女性に響く”って名言だな。素晴らしい」と大笑いしていた。
映画は、芥川賞作家・町田康さんの同名小説(角川文庫)が原作。“超人的剣客”にして“テキトーなプータロー侍”の掛十之進(綾野さん)が、自らがまいた種によって生まれる大惨事に七転八倒する……というストーリー。江戸時代を舞台に、現代っぽい口語による滑稽(こっけい)な会話劇が展開し、次々と特異なキャラクターが登場する。