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ムロツヨシ:「だんだんイケメンに見えてくる」? 恋愛ドラマで新境地開拓へ

 俳優のムロツヨシさんが出演する連続ドラマ「大恋愛~僕を忘れる君と」(TBS系・金曜午後10時)が12日、15分拡大スペシャルでスタートする。ムロさんは、連ドラでの本格ラブストーリーは初めてで、戸田恵梨香さん演じる若年性アルツハイマーを患う主人公の恋人役を担当する。コミカルなイメージが強いムロさんをなぜ恋愛ドラマの相手役に抜てきしたのか。ドラマを手がける宮崎真佐子プロデューサーに狙いを聞いた。

 ◇コミカルで三枚目イメージだが…

 ドラマは、34歳の医師の北澤尚(戸田さん)と、尚を支える恋人の元小説家・間宮真司(ムロさん)の10年にわたる切ない純愛物語。尚は、理想の条件にぴったりの年上の医師・侑市(松岡昌宏さん)との結婚式を控えていたが、引っ越しのアルバイトをする無愛想な真司と運命的な出会いをし、恋に落ちる。しかし、2人の愛を阻むように、尚が若年性アルツハイマーに侵されていることが発覚して……という展開。NHKのドラマ「セカンドバージン」などを手がけた大石静さんが脚本を担当した。

 ムロさんは、1976年1月23日生まれ、神奈川県出身。99年に行った独り舞台で活動を開始。本広克行監督の「サマータイムマシン・ブルース」(2005年)で映画初出演を果たすと、その後、福田雄一監督の「大洗にも星はふるなり」(09年)に出演し、徐々に頭角を現した。最近では「勇者ヨシヒコ」シリーズなど福田監督作品の“常連”で、NHKの人気コント番組「LIFE!~人生に捧げるコント~」にもレギュラー出演するなど、映画やドラマ、CMなどで大活躍している。

 だが、ムロさんといえばコミカルで“三枚目”のイメージが強い。なぜ恋愛ドラマの相手役に起用したのか。宮崎プロデューサーは「病気の女の人が主人公なので、重く悲しい方向に行きがちなところを、ムロさんだったら明るく支えてくれる姿がすぐ目に浮かんだ」と狙いを明かしつつ、「今までコメディー的なことが多かったから、撮影に入る前は(どうなるか)想像ができなかった」と率直に語る。

 ◇“恋愛モノ”も「意外と合う!」

 それでも、いざ撮影に入ると、「ラブストーリーの相手役として、意外と合う! 違和感なくいける!」と手ごたえを感じた。重くなりかねないストーリーの中で、普通のセリフも“ムロさん流”にアレンジしてくれるといい、「“抜け感”というか、面白みや深みをお芝居でちゃんと出してくれる」と感謝する。そんなムロさんの“強み”を生かすべく、「ジョークを織り交ぜるというか、話を重くしないで返すよう(なセリフ)にしている」といい、ムロさんだからできる“くすっと笑えるシーン”も用意するという。

 ムロさん自身は、今回の役柄について「真司はちょっと影というか過去が、多少、いろいろある人なので、それで恋愛とかするタイプじゃないように思う」と分析しているが、第1話では尚と出会い、次第にひかれていく。また、ムロさんは恋愛モノの相手役ということで体をしぼって撮影に臨んだといい、宮崎プロデューサーは「イケメンなムロさんが見られます。だんだんイケメンに見えてくる(笑い)。今までのイメージとは違う一面が見えるところに注目です!」とアピールしている。ムロさんの新境地に注目だ。

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