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今年の「新語・流行語大賞」のトップテンにも選ばれたドラマ「おっさんずラブ」(テレビ朝日系)に主演した俳優の田中圭さん。これまでも数々のドラマや映画に出演してきたが、同作で吉田鋼太郎さん、林遣都さんとの男同士の恋愛を演じると話題沸騰。“はるたん”こと春田創一役で一躍注目の的となり、人気を受けて写真集や関連ムックなどが重版の連続、年末にかけては受賞ラッシュとまさに“2018年の顔”といえる活躍を見せた。田中さんの今年の活動を振り返る。
◇「おっさんずラブ」で大人気 2年前の写真集まで重版に
今年、田中さんの知名度を一気に高めたのが、4~9月に放送された連続ドラマ「おっさんずラブ」だ。女好きだがモテない33歳の主人公・春田創一(田中さん)が、ピュアすぎる乙女心を隠し持つおっさん上司・黒澤武蔵(吉田さん)と、イケメンな後輩の牧凌太(林さん)から迫られる異色のラブストーリー。16年12月に深夜の単発ドラマとして放送され、連続ドラマ化された。女性を中心に大きな話題を呼び、田中さんへの注目度も急上昇。第6話と最終第7話の放送時には、Twitterで「#おっさんずラブ」が世界のトレンド1位となったことも話題となった。
田中さんを特集した6月23日発売のテレビ誌「TV Bros.」(東京ニュース通信社)8月号は注文殺到により発売前に異例の増刷。また、田中さんが表紙を飾った2017年発売のムック本「SODA特別編集『銭湯男子。』」(ぴあ)も「おっさんずラブ」の反響を受け、売り切れと問い合わせが続出して重版に。16年3月28日に発売した田中さんの写真集「R」(同)も重版になった。
10月には優れたテレビドラマを表彰する「東京ドラマアウォード2018」で、「おっさんずラブ」が作品賞「連続ドラマ部門」のグランプリに選ばれ、吉田さんが助演男優賞、そして田中さん自身も主演男優賞に選ばれた。同月25日に行われた表彰式後に会見した田中さんは「助演(男優賞)を取る前に、先に主演で取るなんて夢にも思ってなかった。キャスト、スタッフがくれた賞だと思っているので堂々といただきます」と喜びを語った。
ドラマについて「オリジナルの楽しさとか、純粋にみんなが作りたいものが、今回おっさんずラブという形で届いた。グランプリを、たぶん史上最低の視聴率で取ったと思うので、数字を恐れない、やりたいものを貫く作品が今後増えていったらいいなと思います」と笑顔。「俳優18年やってきて、主演でやることはほとんどなかった」と明かし、「おっさんずラブ」は「(新たな)スタートになりました!」と語った。
◇「けもなれ」で新垣結衣と“キス” ぐるナイ「ゴチバトル」参戦も
7月期には吉岡里帆さん主演の連続ドラマ「健康で文化的な最低限度の生活」(カンテレ・フジテレビ系)に出演。吉岡さん演じる新人ケースワーカーの義経えみるの上司の京極大輝を演じた。放送前のイベントで吉岡さんは「今回は、シビアで強くてカッコいい田中さんが見られると思います」と語っていたが、その言葉の通り、受給者や部下のケースワーカーたちの甘えを許さず、常に冷静に厳しく判断を下していく役どころだった。
10月期には新垣結衣さん主演のドラマ「獣になれない私たち」(日本テレビ系)に、新垣さん演じる主人公・深海晶の恋人・花井京谷(はない・きょうや)役で出演。第2話では晶と京谷のなれ初めを振り返るシーンで、2人が10秒以上のキスを交わすシーンが描かれ、SNS上には「キスした!」「キュンキュン!!」「最高!」「やばい~」といった言葉が並び、視聴者を“胸キュン”させた。
また、9月にはバラエティー番組「ぐるぐるナインティナイン」(日本テレビ系)の人気コーナー「グルメチキンレース ゴチになります!(ゴチバトル)」に新メンバーとして加入したことも話題になった。2月に急逝した大杉漣さんの後を継ぐ田中さんは「(新メンバーになることは)すごく光栄なことだと思いますし、漣さんの遺志を継いでここに来られたのもすごく光栄ですし、何とか最短のクビを免れて、皆さんと仲良くなりたいなと思っております」と意気込んだ。
◇受賞ラッシュで“憧れの賞”も…
田中さんは10月の「東京ドラマアウォード2018」で主演男優賞に選ばれたほか、11月には月刊情報誌「日経トレンディ」(日経BP社)が選ぶ「2018年のヒット人」、さまざまな分野で活躍する人を選出するアワード「SUITS OF THE YEAR 2018」、今年最も輝いた男性に贈られる「GQ メン・オブ・ザ・イヤー2018」にも選出されるなど、まさに受賞ラッシュとなった。
同月21日の「GQ メン・オブ・ザ・イヤー2018」の授賞式では「僕の大好きな小栗旬さん、吉田鋼太郎さんが過去に取っている賞で、その時から憧れみたいなものはあったのですが、まさか平成最後の年に自分が受賞できるとは夢にも思っていなかったので、すごくうれしいです」と喜びを語った。
「GQ メン・オブ・ザ・イヤー2018」では「ブレイクスルー・オブ・ザ・イヤー賞」を受賞し、「『おっさんずラブ』という作品がたくさんの方をブレークスルーさせた。僕自身も周りの方々も一緒にブレークスルーできるような、この賞に恥じない俳優になっていきたい」と力を込めていた。
◇来年は映画版「おっさんずラブ」、イケメン歯科医役も…
ほかにも、今年は「マンハント」(ジョン・ウー監督、2月9日公開)、「伊藤くん A to E」(廣木隆一監督、1月12日公開)、映画「スマホを落としただけなのに」(中田秀夫監督、11月2日公開)と出演映画が次々と公開された。19年3月にはイケメン歯科医役で出演する映画「美人が婚活してみたら」(大九明子監督)の公開が控えており、映画化が発表された「おっさんずラブ」も夏に公開予定。
「日経トレンディ」が選ぶ「2018年のヒット人」に選出されて出席した11月の発表会では「今年は楽しかった。例年、『来年は今年以上に楽しめる年にしたい』って言っているけど、来年は今年を超えるのは大変かな。『おっさんずラブ』を超える作品を、作れるよう頑張りたいです」と来年の抱負を語っていた田中さん。19年のさらなる活躍に期待したい。