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女優の山田杏奈さんが出演する映画「小さな恋のうた」(橋本光二郎監督)が24日から公開されている。3人組バンド「MONGOL800」(モンパチ)の楽曲を基にした作品で、山田さんは唯一の女性メンバーとしてバンドに参加する譜久村舞役を演じている。山田さんに撮影エピソードや美容や健康の秘訣(ひけつ)、10年後の自分像などを聞いた。
◇“演奏する役”に喜び「うれしかった」
映画では、唯一の女性バンドメンバーとして、ギターにも挑戦している山田さん。もともと、歌うことが好きだったといい、「いつかこういう作品で、歌う役とか音楽を演奏する役ができたらいいな、と前からぼんやり思っていたので、単純にうれしかったですね」とオファーを受けた感想を語る。続けて「台本を読んで素晴らしいなとも思いました。舞も、すごくすてきな子だなと思って、やりがいを感じましたね」と作品への思いを語る。
撮影が行われた沖縄には、山田さんは今回初めて訪問した。「初めて沖縄に行ったんですが、もっと観光気分というか、沖縄にいることを意識するかなと思ったんですけど、意外とそうでもなく……」と山田さん。「ただ、こっちでせりふを覚えていて、沖縄に立ってみたら想像していたものとは違った、ということはありました。ずっと地元の埼玉や東京で生きてきた人間なので、沖縄で17年間生きてきた子をやるというのは、どうしても埋められないところがあるじゃないですか。そこをいかにやるかは悩んだところはありました」と苦労を明かしつつ、「でも、そういうのも楽しかったです」と笑顔を見せる。
完成作を見た感想を聞くと「よかったな、と(笑い)」と笑顔で手応えを明かし、「初号(試写)が終わったあとに『よかった』という気分で帰れることってほぼなくて。自分のお芝居が気になったり、客観的には見られないんです。今回も思うところはもちろんありましたが、本当にいい作品に出させてもらったなという思いがありました」とうれしそうに語る。
◇10年後の自分像は…
映画にドラマにCMに……と多忙を極める山田さん。忙しい日々を過ごす中で、美容と健康ではどのようなことに気をつけているのだろうか。山田さんは「水をいっぱい飲む(笑い)」と冗談めかして語りつつ、「ご飯は自分で作るので、自分が何をどれくらい使って作っているか分かっているんです。だからそれは(健康維持の秘訣として)あるかなと思います。あとは、夜は早めの時間にご飯を食べるとかですかね」と話す。
そんな山田さんに、10年後の自分像を聞いてみると、「どうなっているんですかねー。28歳か……」と考えた上で、「大切にしたいなって思う人がもっと増えていたらいいなって思います」と回答。「今も家族がいますが、これからの10年間でいろんな人に出会えると思うので、もっと自分が大切にしたいなって思うことをたくさん見つけられたらいいなと思うし、そういう人と出会えたらいいなと思います」と笑顔で語る。
仕事面での“10年後”を聞くと、「仕事的には、環境も変わるから、求められるものもどんどん変わっていくと思う」と山田さん。「でも、最終的に一番持っていなきゃいけないのはお芝居の力だなって思います。容姿や環境はどんどん変わるし、どこまでいっても求められるのはお芝居の力だと思うので、そういうお芝居の力はつけていきたいなと思いますね」と力強く語った。
映画は、モンパチのデビュー20周年記念ライブでメンバーによって製作が発表。主人公の真栄城亮多らのバンドは東京のレーベルからスカウトを受け、プロデビューが決まる。しかし、突然の交通事故をきっかけに、バンドは行く先を見失ってしまうが、そこに現れた1曲のデモテープと米軍基地に住む一人の少女によって、止まった時計の針は前に進み始める……というストーリー。亮多を佐野勇斗さん、亮多のバンド仲間でドラム担当の池原航太郎を森永悠希さん、唯一の女性バンドメンバーの舞を山田さん、舞の兄で亮多の親友の譜久村慎司を眞栄田郷敦さん、ベース担当の新里大輝を鈴木仁さんが演じる。