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日本の名湯・番外編:台湾で“天然泥スパ”体験 関子嶺温泉「景大渡假荘園」

 「美容によさそう!」というイメージのある泥の温泉「泥湯」。日本にもいくつかあるが、台湾にもある。台湾4大温泉の一つに数えられる台南市の「関子嶺温泉」で、中でも台湾の若者に人気の施設が「景大渡假荘園(THE KING’S GARDEN VILLA)」だ。

 関子嶺温泉の泥は「青灰泥といい、同じものは今のところ世界のどこにもない」(嘉南薬理大学・林指宏副教授)と言われるほど非常に珍しいもの。景大渡假荘園の敷地は広く緑豊かで、英国風の建物や庭園が象徴的。客室はベッドタイプで、インテリアは和風などさまざま。バスルームには、泥湯と普通の湯の二つの浴槽がついている。

 大浴場は2タイプで、裸で入る男女別と水着で入る混浴がある。混浴大浴場の方が、家族や恋人と楽しめるし、圧倒的に広くかつエンターテインメント性が高いので人気がある。泥温泉のほか、ドクターフィッシュが角質を取ってくれる風呂や薬湯風呂があり、設備もジムやストレッチ、サウナ、プールもある。

 泥温泉は、ねずみ色のさらさらした不思議な感触の湯で、ドロドロしたいわゆる泥のイメージとはかなり異なる。泥臭さと油臭さの混じったにおいが特徴的だ。つかるだけでも、湯上がりには十分に肌に潤いを感じられる。余分な皮脂や角質を取り除き、かつ保湿効果が期待できる泉質だからだろう。

 皮脂や肌の汚れをしっかり取りたいなら泥パックがいい。混浴でも男女別でもどちらの大浴場でも泥パックができる。台湾では泥パックをしたままサウナに入って、ひと汗流した後に泥を洗い落とすことが多い。

 朝食はビュッフェ。自分で作る麺料理と豆乳がおいしい。麺は2種類の中から選び、パクチーや酢など調味料や薬味も自分の好みに合わせて使える。豆乳は温かく搾りたてで大豆の味が濃厚。基本は中華料理だが、パンやスクランブルエッグなどの洋食もあるので中華に飽きた人にもいい。

 <プロフィル>

 朝香。モデル・美肌温泉家。慶応大卒。温泉ソムリエアンバサダーなど数々の温泉資格を持ち、日本温泉気候物理医学会など多数の学会に所属。美容効果が期待できる温泉やその効能をより引き出す入浴法を広めようと日々活動している。自治体の観光PRの監修・アドバイザーなども務める。

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