検索

いま、推されてます

彼女がキレイな理由:高橋メアリージュンさん 英語のせりふを猛特訓 髪形は「風になびく前髪」にこだわり

 女優の高橋メアリージュンさんが出演する、草刈正雄さん主演のドラマ「連続ドラマW オペレーションZ ~日本破滅、待ったなし~」が、3月15日からWOWOWでスタートする。ドラマは、草刈さんが日本の首相に扮(ふん)し、財務省のエリート官僚4人による歳出半減を目的とする特命プロジェクト「オペレーションZ」をひそかに結成する。ドラマの中で高橋さんは「オペレーションZ」の紅一点で、IMF(国際通貨基金)にも出向経験があるという財務官僚、中小路流美を演じている。IMF専務理事と英語で会話するシーンにも挑戦した高橋さんに英語のせりふへの取り組み方や劇中のファッション、自身の普段の装いなどについて聞いた。

 ◇普段の足元はスニーカー

 今作は初の官僚役に挑戦ということもあり、取材時も鮮やかな水色のジャケット&白のパンツ姿で登場した高橋さん。長年、ファッション誌「CanCam(キャンキャン)」(小学館)の専属モデルを務めただけに仕事ファッションの着こなしも決まっているが、「普段はすごいカジュアルですね。歩くのが大好きなので、足元も常にスニーカー。ヒールは友達の結婚式とかパーティーとか、いざというときにしか履かないです(笑い)。動きやすいのがベスト!」と明かす。それだけに撮影でスーツを着ると「気持ちがビシッとなる」といい、「役を演じる上でも衣装合わせをすごく大事にしているんです。ファッションが気持ちを変えてくれるから」と役作りにも服装を重視している。

 最近気になるファッションについては「あまり雑誌(ファッション誌)をチェックする時間がなくて……」といいながらも、「今年の(米国の)アカデミー賞授賞式に姿を現わす女優さんのドレスにはピンクと黒の組み合わせが多かったんです。だからきっと今年はこの色が来るんだろうなって思いながら、授賞式を見てました」と自然と興味を持ってチェックしているようだ。。

 ◇ヘアスタイルのこだわりは?

 WOWOWの連続ドラマW枠に出演するのは2019年の「ダイイング・アイ」に続いて2回目。「あのときは一人二役を演じていたので、ショートのウィッグを付けたりもしてました」と話す。今回のドラマではおでこを見せたダウンスタイルが中心だが、「本当は寝癖みたいなナチュラルなウエーブが好き」だと笑う。

 これまでもショートやボブなど、さまざまなヘアスタイルを試してきたが「ショートでもロングでも、前髪は作らないようにするのがこだわり」だという。取材時の撮影でもスタッフが送風機で高橋さんの髪をなびかせていたが、「風が当たると気持ちが上がるんですよね(笑い)。ファッションショーでランウエーを歩くのが好きなんですけど、前髪があると髪がなびかないから、どんな髪形でも前髪だけはなるべく長くするようにしているんです」と理由を明かした。

 ◇オンライン英会話でも英語を特訓中

 「オペレーションZ」で高橋さんが演じる中小路は、IMFにも出向経験がある“エリート中のエリート”。米ワシントンDCのIMF本部で専務理事と英語で会話するシーンも登場するが、「私は(フィリピンと日本の)ハーフなんですけど、英語はネーティブなわけじゃないので、不安で……」とオファー当時の心境を語る。

 一方で、英語については「乗り越えなきゃいけない壁だと思っていた」ともいい、「思い切ってやってみよう」と覚悟を決めた。「いつか海外のお仕事にもチャレンジしてみたい」という野望もあり、「実は2年くらい前から時間を見つけて英会話スクールに通ったり、オンライン英会話で英語の勉強に取り組んだりしていた」ことを打ち明ける。

 ◇発音より「あくまでお芝居を優先」?

 今作の撮影にあたり、ハリウッド仕込みのアクティングコーチのもとでさらに英語の発音にも磨きをかけたという。だが、「いくら正確に発音できても肝心のお芝居に落とし込めなければ意味がない」ともいい、「流暢(りゅうちょう)に話すことだけにはとらわれず、いかにお芝居としてちゃんと見せられるかを大事にするようにしています。……って、ちょっと言い訳っぽいですけどね(笑い)」と明るく語る。

 ドラマは、「ハゲタカ」シリーズで知られる真山仁さんの小説「オペレーションZ」(新潮文庫)が原作。1000兆円を超える借金を抱える日本を舞台に、首相の江島(草刈正雄さん)が、財務省のエリート4人による歳出半減を目的とする特命プロジェクト「オペレーションZ」をひそかに進め、奮闘する姿を描く。3月15日から毎週日曜午後10時にWOWOWプライムで放送。全6話で第1話は無料放送。

 次回は、「オペレーションZ」での役作りや、女優の仕事について聞く。

 <プロフィル>

 たかはし・めありーじゅん 1987年11月8日生まれ、滋賀県出身。「横浜・湘南オーディション2003」でグランプリを獲得し、芸能界デビュー。2006年から2012年までファッション誌「CanCam(キャンキャン)」(小学館)の専属モデルを務め、2012年、NHK朝の連続テレビ小説「純と愛」で女優デビュー。主な映画出演作に「闇金ウシジマくん」シリーズ、「るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編」(2014年)などがある。また2013年に潰瘍(かいよう)性大腸炎を患っていることを公表し、2018年、初の著書「わたしの『不幸』がひとつ欠けたとして」(KKベストセラーズ)で、子宮頸(けい)がんに罹患(りかん)していたことを告白している。WOWOW連続ドラマWへの出演は「ダイイング・アイ」に続いて2度目。

 (取材・文・撮影/渡邊玲子)

彼女がキレイな理由 最新記事

アクセス上位記事