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杉咲花:ヒロインの「前歯」に共感 市川染五郎と“コンプレックス”語る

 女優の杉咲花さんが3月23日、東京都内で行われた劇場版アニメ「サイダーのように言葉が湧き上がる」(2020年5月15日公開)の完成報告会に、歌舞伎俳優の市川染五郎さん、イシグロキョウヘイ監督と共に登場。杉咲さんと染五郎さんは自らが演じた、ともにコンプレックスを持っているヒロインと主人公への思いを語った。

 人とのコミュニケーションが苦手な俳句少年の主人公・チェリーと、矯正中の前歯を隠すためにいつもマスクをつけているヒロインの少女・スマイルが出会い、言葉と音楽で距離を縮めていく様子が描かれる今作。杉咲さんは「私も前歯が出ていて共感できる(笑い)」と役への思いを明かし、「映画を見ると、自分にとってコンプレックスとか恥ずかしいとか見られたくないって思う部分も、誰かからすれば、憧れだったりうらやましかったり、すてきだよって思われたりする。スマイルを通して勇気をもらいました」と話した。

 また、声優初挑戦で主人公・チェリーを演じた染五郎さんは「自分も人見知りで、人とのおしゃべりが苦手なところが似ている。(チェリーは)俳句という自分の一番好きなものがしっかりあって情熱を秘めている。自分も歌舞伎を大好きでやっているので通じる部分があった」と、役への思いを語っていた。

 「サイダーのように言葉が湧き上がる」は、アニメ関連の映像や音楽を制作するレーベル「フライングドッグ」の設立10周年を記念した劇場版オリジナルアニメ。監督は「四月は君の嘘」などのイシグロさんが務め、「ひるね姫~知らないワタシの物語~」などのシグナル・エムディとCG制作会社のサブリメイションが製作し、神谷浩史さん、坂本真綾さん、山寺宏一さん、花江夏樹さん、井上喜久子さんらが声優として出演する。

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