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映画「MOTHER」主演の長澤まさみさん
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彼女がキレイな理由:長澤まさみさん 仕事再開で「人と会えるのがうれしい」 ステイホーム期間は「おうちで刺しゅう」

 女優の長澤まさみさんが自堕落で奔放な母親役で主演する映画「MOTHER マザー」(大森立嗣監督)が7月3日に公開される。実話を基に描かれた作品で、長澤さんは社会の闇へと落ちていく女性を演じている。いくつもの作品に主演してきた長澤さんが、当初は戸惑いながらも体当たりで演じたという。そんな長澤さんに、5月下旬までの外出自粛期間の過ごし方や考え方の変化、人との向き合い方について聞いた。

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 ◇「家にいるのが好きなので」 “おうち時間”を満喫

 長澤さんは外出自粛期間中、「家にいました。映画を見たり、本を読んだり、ドラマを見たり。あとは刺しゅうをしたりしていました」という。「祖母が裁縫が好きで、小さい頃に刺しゅうをいろいろと教えてもらったんです。今回、時間があったので、また始めてみようかな、と。ずっとやっていなかったので、少しずつ練習しつつ……」と明かす。

 もともと「そんなに出歩かない」タイプだったといい、「これまでは仕事も忙しかったし、あんまり外にどんどん遊びに行くタイプではありませんでした。家にいるのが好きなので」と今回は“おうち時間”を満喫したようだ。

 ◇仕事再開に喜び 初心、スピード、自分の時間…新たな気づきも

 5月に上演予定だった一人芝居「ガールズ&ボーイズ」が中止、同月公開予定だった主演映画「コンフィデンスマンJP プリンセス編」の公開が延期になるなど活動に影響はあったが、長澤さんは「仕方ないですよね。誰にも責任はないですから」と話す。仕事が徐々に再開し、「人と会えるのがこんなにうれしいんだって、びっくりしました。スタッフさんもすごくうれしそう」と楽しそうに笑う。

 「みんなニコニコしていて、仕事が好きなんだなと。皆さん、いつも何かに追われていて、自分の好きな仕事で楽しいはずなのに、何かを忘れていた感じがあったけれど、(初心が)戻ってきたんじゃないかな、と。あと、いつも急いでいた方もそんなに急がなくてもいいんじゃないか、打ち合わせが多かった方も会わなくてもできるんだ、と新たな方法が見つかった気がします」といい、「自分を大切にする時間を持つ準備が、この期間にできたんじゃないかな」と感じている。

 ◇2回目には親近感「情を抱いてしまう」

 そんな長澤さんは「このお仕事をしてからいままで、本当にたくさんの人に出会ってきました。2回目に会った人にはどこか親近感を持ってしまうタイプなんですよね。少ない時間でも一緒にいた時間がある人に対して情を抱いてしまう」という。

 「ある意味、(この仕事は)人間観察みたいな部分もあるし、面白いな、こういう人もいるんだ、ああいう人もいるんだ……と本当に人それぞれ違う。この仕事をさせてもらっているからこそ、人と向き合うのが当たり前になっていて、相対した人を自分のことのように考えてしまう」と語る。

 今作でも、共演した息子・周平役の奥平大兼さんの自然体の演技に正面から向き合うことで、血の通った秋子像を生み出すことにつながった。

 次回は「MOTHER マザー」で演じた秋子というキャラクターについて、役への向き合い方などについて聞く。

 <プロフィル>

 ながさわ・まさみ 1987年6月3日生まれ、静岡県出身。2000年、第5回「東宝シンデレラ」オーディションでグランプリ受賞。2003年、映画「ロボコン」で初主演。近年の主な映画出演作は「マスカレード・ホテル」「キングダム」「コンフィデンスマンJP ロマンス編」(全て2019年)などがある。公開待機作は「コンフィデンスマンJP プリンセス編」(7月23日公開予定)、「シン・ウルトラマン」(2021年公開予定)。

 *……「MOTHER マザー」は、ゆきずりの男たちと関係を持つことで、その場しのぎの生活を送るシングルマザーの秋子と秋子の歪んだ愛に翻弄(ほんろう)されながら育った息子・周平は、身内からも絶縁され、次第に社会から孤立していく。その中で、2人の間に生まれた“絆”が、成長した周平を一つの殺害事件へ向かわせる。周平が罪を犯してまで守りたかったものとは……というストーリー。秋子と内縁関係になるホストの遼は阿部サダヲさん、周平の幼少期は郡司翔君が演じる。

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