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海外ドラマ:「ビッグ・リトル・ライズ」 ニコール・キッドマンら演じるヒロインの二面性、個性を押し出したファッションに興味津々

 「おうち時間」が続く中、週末にイッキ見したい海外ドラマをピックアップ。今回は、ヒロインたちの二面性が緊迫感を加速させ、彼女たちの個性を前面に押し出したファッションが楽しめるサスペンス「ビッグ・リトル・ライズ」を取り上げる。

 ◇真相はラスト5分まで分からない

 2017年に米国で放送され、当時は最終エピソードのラスト5分まで、事件の被害者も加害者も明かさないという斬新な構成が話題を呼んだ。ニコール・キッドマンさんやリース・ウィザースプーンさんらオスカー女優が出ていることでも注目された。

 舞台は米カリフォルニア州モントレーの高級住宅地。第1話の冒頭で早速“誰か”が死ぬ。事故なのか事件なのかも分からないまま、物語は6カ月前にさかのぼる。

 ◇ヒロインたちの表と裏の顔に興味津々 メリル・ストリープが姑役に

 シーズン1のラスト5分で明かされる事件の真相は“あんぐりもの”で、誰が加害者?誰が被害者?と推理する面白さもさることながら、興味津々なのは登場人物それぞれの表と裏の顔だ。

 元弁護士で今は専業主婦のセレステ(キッドマンさん)、おせっかいで仕切り屋のマデリン(ウィザースプーンさん)、引っ越してきたばかりのワケありシングルマザー、ジェーン(シェイリーン・ウッドリーさん)、そして、キャリアも金も美貌も持ち合わせるがモンスターペアレンツの傾向があるレナータ(ローラ・ダーンさん)。同情や共感、嫉妬、敵意が絡む彼女たちの人間模様は見ているこちらの好奇心を刺激する。

 シーズン2では、そこにメリル・ストリープさん演じるセレステの姑(しゅうとめ)メアリー・ルイーズが加わる。一見温和で嫁思いだが、その実やんわりと毒を吐く彼女の言動からも目が離せない。

 ◇上質アイテム、ハイブランド、キュート系、カジュアル… ヘップバーンの仮装も

 そんな彼女たちの装いは、個性と境遇に合わせて千差万別。

 過干渉な夫を持つセレステは、ブラウンやベージュなど落ち着いた色を好む。シーズン1で彼女が着るコートやセーターの素材の良さは一目瞭然。ボディーコンシャスなドレスをエレガントに着こなすときもあれば、弁護士の手腕を発揮するときは、ドルチェ&ガッバーナのピンストライプのスーツでカチッと決めるときもある。

 ハイブランドもので固めているのはレナータ。取材を受けるほど有名な彼女のファッションには、リッチ感と自己主張の強さが漂う。童顔で目鼻立ちがはっきりしているマデリンは、華やかな花柄や、赤やピンク、黄色などはっきりした色を好む。小柄な彼女は膝小僧が見えるほどのミニ丈も抵抗なく身に着ける。

 一方、地味なのはジェーン。生活が豊かではなく、ジョギングが日課の彼女は、普段からパーカやパンツ、シャツなどカジュアルなファッション。色も紺やグレーといったものが多い。

 シーズン1の最終話で登場する仮装イベントでは、セレステたちが、オードリー・ヘップバーンが映画の中で演じたキャラクターの姿で現れる。「なるほどそうきたか」と思う扮装の人もいれば、「え、それを選ぶ!?」と目が点になる扮装を選ぶ人もいる。そのあたりにもヒロインそれぞれの性格が出ていて面白い。(りんたいこ/フリーライター)

*……シーズン1のDVD・ブルーレイが販売、レンタル中。シーズン2はレンタル中

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