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福山雅治:故郷・長崎の「被爆クスノキ」をキーホルダーに きょう受注開始

 歌手で俳優の福山雅治さんが、故郷の長崎県に現存する被爆樹木の剪定(せんてい)枝を再利用したアイテムの制作、販売を主軸とした「KUSUNOKIプロジェクト」を始動させ、第1弾アイテムとして「KUSUNOKIキーホルダー」の受注が8月17日、始まった。

 「KUSUNOKIキーホルダー」は、長崎市提供の「被爆クスノキ」の剪定枝を、塗料などの加工を一切せず、職人が一つ一つ丁寧に削り出してキーホルダーにした。スマートフォンスタンドとしても機能するくぼみがついている。高さ約45ミリ、幅約25ミリ、奥行き約20ミリ、重さ約12グラムで価格は1800円。利益は、2018年に長崎市が設立した「クスノキ基金」に全額寄付される。

 「被爆クスノキ」は原子爆弾の爆心地から南東へ約800メートルのところにあった山王神社の2本のクスノキ。樹齢500~600年で、長崎市の天然記念物に指定されている。

 福山さんは、2014年に「被爆クスノキ」を題材にした楽曲「クスノキ」を発表。これまでも同曲を通じて「平和への願い、生命の逞しさ」について発信してきた。今回のプロジェクトについては、「終戦から75年。僕ら人間よりもはるかに長く生きるクスノキ。そして今も長崎に生きる数々の被爆樹木。その中の1本であるこの被爆クスノキが教えてくれる『生命の逞しさと脆(もろ)さ』を、KUSUNOKIプロジェクトを通じて伝えていけたら」とコメントしている。

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