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安達祐実:来年40歳、コロナ禍で「家族と仕事」への思いに変化 新たな役で感じた“壁”も インタビュー<中>

 女優の安達祐実さんがビューティーモデルを務めた美容本「肌がきれいになる ――石けんオフメイク&知的スキンケア」(文藝春秋)がこのほど、発売された。昨年公開されたセルフメーク動画の再生回数が660万回を突破するなど、肌の美しさに定評がある安達さんに、美肌の秘訣(ひけつ)や食生活、同書のテーマ「石けんオフメイク」のほか、“ステイホーム”で見つめ直したワークライフバランス、安達祐実役を演じて話題となった連続ドラマ「捨ててよ、安達さん。」(テレビ東京ほか)について聞いた。全3回。

 ◇ステイホームを経て「家族中心の生活を思い描くように…」

 新型コロナウイルスの感染拡大は安達さんの仕事や生活にも変化をもたらした。仕事が休みになり、家族と過ごしたことで、自身のワークライフバランスに対する考え方にも変化があったという。

 「夫と、これからどういったペースで仕事をして、どんなふうに家のことをやっていこうかとか、仕事とプライベートのバランスについて、かなり話すようになりました。今までこんなに長い期間、仕事を休んだことは一度もなかったですし、子供とどれだけの時間を一緒に過ごせるか、その時間の長さもすごく大事なんだなって感じた部分もあったんです」とたくさんの気づきがあった。

 そして「一度、家族を中心とした生活を思い描くようになると、今までと同じようなペースで仕事をするのはちょっと難しいかなって感じるようになってしまって。でもその一方で『仕事をバリバリやりたい!』と思う自分もいて……。子供が成長した後は、その時の自分に与えられた仕事に集中できると思うんですけどね」と新たな葛藤も生まれ、バランスの取り方を模索している。

 ◇芸歴36年目で“新しい壁” 自分自身を演じるのは「“手間”がかかった」

 今春放送された連続ドラマ「捨ててよ、安達さん。」では、芸歴36年目で初めて本人役に挑戦。安達さんは「最初にドラマのお話をいただいた時には『コメディードラマかな』ぐらいに思っていたので、『面白そう!』って気楽な感じでオファーをお受けしたんです。でもいざフタを開けてみたら、リアルとフィクションが交錯してるような作りのドラマになっていて」と撮影当時を思い出して苦笑する。

 「私自身、別に隠さなきゃいけないこともないですし、それこそ“安達祐実”っていうものに関しては、そんなに守りたいものもないんですよね」と構成には抵抗がなかったものの、演技では、これまでにはなかった“手間”がかかった。

 「自分自身のエピソードが乗っかっている部分もあれば、そうじゃない(フィクションの)部分もあったので、その兼ね合いがすごく難しかったんですよね。通常の役より、乗り越えなければいけない壁があったので、演じるのにとても“手間”がかかったのは事実」としながらも、「でも結果的には面白かったかな」とにっこり。

 劇中には「ドラマや映画の撮影があることから、安達さんはあまり髪形や髪色が変えられない」というエピソードもあったが、実際の安達さんは「仕事が空いてる時期はめちゃくちゃ派手な髪色にしちゃってます」とにっこり。「青にしたり、ピンクにしたり、紫にしたり……、色に関してはかなり自由にやっちゃってますね。でもたしかに子役時代は、髪の長さや髪色も制限されていたので、その時のことを思い出しながら演じていました」と振り返った。

(取材・文・撮影/渡邊玲子)

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