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女優の中村ゆりさんがビューティーモデルを務めた美容本「肌がきれいになる ――石けんオフメイク&知的スキンケア」(文藝春秋)が、このほど発売された。今年38歳を迎え、NHK連続テレビ小説「エール」や「未満警察 ミッドナイトランナー」「私たちはどうかしている」(ともに日本テレビ系)などの話題作に出演。雑誌ではビューティーモデルとしても活躍する中村さんに、スキンケアのルーティンや食生活、自身の生き方や女優業への思い、同書のテーマ「石けんオフメイク」などについて聞いた。全3回。
◇朝は蒸しタオル、夜はビタミン入りの化粧水でケア 美顔器でのケアも時々プラス
20代の頃はスキンケアに無頓着だったという中村さん。美容との出合いを「もともと混合肌で、肌がくすみやすかったり、毛穴が気になったりもしていたんですが、なんとなく性格的にほったらかしがちだったんですよね(笑い)。でも30代に入ってビューティーモデルのお仕事をさせていただくようになってから、ちゃんとお手入れすれば自分自身に返ってくることが分かってきて。今ではスキンケアをするのが好きになりました」と振り返る。
現在は「日々の地道な努力の積み重ねに加えて、時々、美顔器などでスペシャルケアをプラスしてあげると、肌の調子が良くなる気がしますね」と実感している。
朝は蒸しタオル、夜はビタミンC入りの化粧水が定番。「朝は、蒸しタオルを顔の上に乗せて温めてからスキンケアをするようにしています。血行が良くなって、くすんでいた肌の色がちょっと“上がる”んです」「夜はしっかりメークを落とした後に、お風呂上がりに、美容に詳しい方から教わったビタミンC入りの化粧水をたっぷり肌に“入れ込んで”、大体、毎日シートパックをしてから美容クリームを塗っています」とルーティンを明かした。
◇スキンケアの知識が増え「メークが楽しく」 若い頃より幅が広がった
中村さんがビューティーモデルを務めた美容本「肌がきれいになる ――石けんオフメイク&知的スキンケア」は、同シリーズが2017年、2019年にも発売されており、今回が第3弾、中村さんは今回初参加。「石けんでオフできるコスメを使うことで、肌にかかる負担を少なくし、肌のバリア機能を回復させる」という「石けんオフメイク」のメソッドや最新コスメを紹介している。
中村さんは「石けんでオフできるコスメは、10年くらい前に使っていた頃のものと比べると格段にクオリティーが上がっていて、着け心地も仕上がりもとてもいいんです。ベースメークはきれいにできるし、アイシャドーやラメも発色がいい。それでいてお風呂に入りながら、石けんで落とせちゃうラクチンさも、自分にはすごく合っている感じがします。仕事柄、毎日メークをしていただいているので、石けんオフメイクだとお肌に優しいというのもうれしいですね」とすっかり魅了されているようだ。
また「スキンケアの知識が増えるにつれて、どんどんメークが楽しくなってきた」という変化もあった。「若い頃は『アイメークはこうじゃなきゃ』とか、『アイラインは自分で引きたい!』という、こだわりが強かったような気がしますが、今は変われることの楽しさの方が勝っています。ビューティーモデルの撮影でも『眉毛を太く描いたらこんな顔になるんだ!』とか、いつも意外な発見があるんです」とにっこり。最近では、仕事用のメークは“プロに完全にお任せ”で「新たな自分を引き出していただけるとついうれしくなってしまって、休みの日に自分でまねしたりするようにもなりましたね」とメークの幅も広がっているという。
◇おいしい食事と酒が楽しみ 食生活の基本は「外食はしっかり、家では質素に」
自身のインスタグラムでは愛犬の写真とともに、ヘルシーな食事の写真もアップ。「食べることがすごく好きなので、外食する時は躊躇(ちゅうちょ)なくしっかり食べたいんですよね。その結果、家ではなるべく質素な食事でバランスを保っている感じ」と普段の食生活を語る。中でも「おいしい食事とそれに合うお酒をセットで楽しむのが好き」といい、「旅先で、その土地のおいしいものを食べ、おいしいお酒を飲むのが、私の人生における大きな楽しみの一つなんです」と食事と酒が楽しみの大きなウエートを占めている。
さらに「仕事では、台本を読んで毎日のようにセリフを覚えなくてはいけないので、かなり集中力が必要だったりするんですが、お酒は気持ちを切り替える上での一助にもなってくれるというか……。『今日はもう終わり!』って、お酒をちびちび飲んでるときは、ご飯もおつまみ程度で満足しちゃうんですよね」とちゃめっ気たっぷりの笑顔を見せた。
(取材・文・撮影/渡邊玲子)