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1月17日に放送をスタートするWOWOW開局30周年記念「連続ドラマW トッカイ~不良債権特別回収部~」に出演する広末涼子さん
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1月17日に放送をスタートするWOWOW開局30周年記念「連続ドラマW トッカイ~不良債権特別回収部~」に出演する広末涼子さん

広末涼子:家庭も仕事も「今いる場所に全力投球」 結婚、出産時の覚悟も明かす 文筆業にも興味

 昨年7月に40歳になり、女優であると同時に3児の母でもある女優の広末涼子さん。出演するWOWOWの「連続ドラマW トッカイ~不良債権特別回収部~」が1月17日にスタートする。40代に突入した今、「やっと、集中できる環境が作れている気がします」「どんな役にでも挑戦できる自分でありたい」と、女優業へのさらなる意欲を見せる広末さんに、2021年の抱負、女優業と家庭への思いを聞いた。

 ◇正しくなくちゃ、優れていなきゃと思わなくなった

 2021年は「好き嫌いなく、どんな役にでも挑める体制で、チャレンジ精神を持って。挑戦できる自分でありたいと思っています」とにこやかに意欲を語る広末さん。

 デビュー時から今に至るまで、「こういう役をやりたい」「こういう作品じゃないと嫌だ」という考えを持ったことがないという。それを決めてしまうことはセルフプロデュースになり、自らの可能性を狭めてしまう恐れがある、という理由だ。「だからもし、全然イメージにない役でも、私に演じさせたいと思っていただけるのであればチャレンジしたいですし、それが役者としての幅を広げることになると思います」と語る。

 40代に突入し、さらに役者としての視野が広がるのではと期待も抱いている。「30代で、すごく役の幅が広がったと感じています。10代は、誰かの娘役や妹役が多かったのですが、30代に入って、既婚者、未婚者、キャリア、母親……と『こんなに役に広がりがあるんだ』と思いました。もしかしたら40代は、もっと自分には見えてこなかった部分が見えてきて、視野が広がるといいな、と期待しています」と胸の内を明かす。

 女優業のほか、プライベートでは文章を書いているという。「今まで、自分の言葉や文章を表に出すことが、すごく恥ずかしくて。自分の文章を出すなんてとんでもない、と思っていたんです」としつつ、「だけどこの年齢になると、自分が正しくないといけないとか、優れていないといけない、とはそこまで思わなくなりました(笑い)。発表できたり、人に共感してもらえたりする機会が40代のうちにあればいいなと思っています」と楽しそうな表情を見せた。

 ◇昨年は“家族との時間”を大事に コロナ禍で「女優であること」がストップ

 2020年は、コロナ禍で女優業がストップ。ただその分、家族と過ごせる時間が増えた。「こんなに長い時間、女優であることをいったんストップして、母親として、家族のために注げる時間がなかったので。(女優業から)切り替えて、『大事な時間を過ごそう』と家族と向き合っていた時間でした」としみじみ語る。

 一方、仕事が完全にストップしたことで、「3.11」(東日本大震災)のときと同様の無力感もあった、と広末さん。ただ、今回は落ち込むのではなく、自分に何ができるのかを考えていた。「震災の時に、たくさんの方にお会いして……。私は何もしていないのに、手を握っただけで涙を流してくれる人がいる。それは、どんなに幸せで、ありがたいことなんだろう。撮影が止まっても、この仕事を続けていくことが、もしかしたら誰かの原動力になるかもしれない……と思うようになりました。また、家族のために時間を費やすことが、きっとこの先の女優業にもつながるし、家族を守ることにつながる、と思いながら過ごした期間でした」と振り返った。

 ◇結婚、出産当時は「復帰できなかったら…」と覚悟も

 「連続ドラマW トッカイ~不良債権特別回収部~」で演じるのは、悪質債務者への回収を任務とする「不良債権特別回収部(トッカイ)」の紅一点・多村玲。ドラマは1990年代が舞台で、女性が男性と同じように働くことが今より容易ではなかった時代に、仕事に情熱を注ぎ力強く生きる、芯の強い女性だ。

 玲に「違和感や理解できない部分は、一つもなかった」と共感する広末さん。結婚、出産を経て女優として活躍し続ける自身も、当時、仕事と家庭の両立について、ある思いを抱いていたという。

 「結婚や出産で仕事を失うことになるのか、それとも立場として確立できるのか、若いときに考えていて。『自分が結婚しても出産しても女優を続けている姿を見せていけたら』と思っていました。女優だから家事をして手が荒れたらいけないと考えるのではなく、家事をしながらもちゃんと(仕事を)成立させていけば、これから変わっていけるかもしれない、と思っていた部分はありました。女優だから結婚をあきらめるという選択肢は、自分にはなかった」

 ただ、復帰できなかったときの覚悟もあった。「子育ては初めてで、大変な仕事だと思っていたので、復帰の時期は決めず、子どもの様子を見て復帰を考えよう、という思いがありました。もし、それで復帰できなかったら『自分はそれぐらいのものだったんだ』と思うしかないな、という潔さと覚悟は必要でした」と当時の心境を明かす。

 ◇スイッチのオンオフで仕事と家庭に全力投球 その時々で「悔いを残さない」

 そんな広末さんが、女優の仕事と家庭のことを両立させるうえで、今、最も大事にしていることはと尋ねると、「今いる場所に“全力投球”できる環境を作ること」という答えが返ってきた。

 「若い時は、『優先順位をつけなきゃ』と思ったり、時間が足りないから何かを諦めなきゃいけなかったり、でも諦めきれなかったり……ということがありました。でも今はそうならないように、今いる場所に全力投球できる環境を作ることが大切だと思って、それを一番大事にしています。だから家に帰ったら完全に女優のスイッチは切る。そして、違うスイッチが入る。母親、妻としての仕事を全力でやる。そこに悔いが残らないからこそ、現場に入ったら後ろ髪をひかれずに役に没頭できるのだと思います」

 今作も、「仕事に全力投球」できる環境が作れたゆえに挑めた作品だったという。「たぶん、5年前にこの役をもらっていたら、きっとできなかったと思います。せりふに専門用語が多い役を今まで演じたことが、あまりなかったので、“体に浸透する”のが難しくて(笑い)。今だからやっと、40歳になったからこそ挑めた役だな、と思います」と、柔らかな笑顔を浮かべた。

 ドラマは、清武英利さんの小説「トッカイ 不良債権特別回収部」(講談社文庫)が原作。1996年、あおば銀行から、経営破綻した住宅金融専門会社(住専)の不良債権回収を目的とした国策会社「住宅金融債権管理機構(住管機構)」内にある、悪質債務者への取り立てを任務とする「不良債権特別回収部(トッカイ)」に配属された主人公たちの闘いを描く。伊藤英明さんが主演。WOWOWプライムで毎週日曜午後10時放送。第1話は無料放送。全12話。

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