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映画「ファーストラヴ」に主演する北川景子さん
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映画「ファーストラヴ」に主演する北川景子さん

彼女がキレイな理由:北川景子さん デビューから17年「表に出続けてきたことが自分を生かしてくれた」 女優業の醍醐味も

 女優の北川景子さんが主演する映画「ファーストラヴ」(堤幸彦監督)が2月11日、公開初日を迎えた。第159回直木賞を受賞した島本理生さんの同名小説(文春文庫刊)が原作で、北川さんは父親を殺害した容疑で逮捕される大学生・聖山環菜(ひじりやま・かんな、芳根京子さん)の心理に迫り、動機を探る公認心理師の真壁由紀を演じた。自身も心の傷を抱える難役を演じた北川さんに、役との向き合い方や、女優業への思いなどについて聞いた。

◇「人のためになる仕事に就きたい」と思っていた時期も

 北川さんが今回演じた公認心理師とは、国内で初めての心理職の国家資格で、専門的知識や技術で、心の問題を抱える人や周囲の人に対して、心理状態の観察・分析、解決に向けた相談や助言、援助を行う職業。

 これまで幅広い役柄を演じてきた北川さんにとって、初めての役だが、「もし芸能界に入らなかったら、人のためになる仕事に就きたいと思っていた時期もあった。小さい頃からカウンセラーや精神科医といった職業にすごく興味があったので、公認心理師の役をいただいてすごくうれしかったんです」と明かす。

 撮影にあたっては、多くの資料を読み、実際に公認心理師の話も聞く中で、「クライアントの心や人生を預かって責任を持つ以上、人間としての器も大きくて、ぶれない強さがないとできない、想像以上に大変なお仕事なんだと改めて気づかされた」という。

 「やるからには公認心理師の方からも『この仕事のことをよく分かって演じているな』と言っていただけるような作品にしたいと、自分にプレッシャーをかけてしまった部分もあった」としながらも、「きっと、できる限りのことはやれたんじゃないかなとは思います」と胸を張る。

 ◇心の奥のドロドロした感情を表現

 北川さんが演じる由紀は、「動機はそちらで見つけてください」というセンセーショナルな言葉で世間を騒がせる容疑者・環菜の心理に迫り、夫・真壁我聞(窪塚洋介さん)の弟で弁護士の庵野迦葉(あんの・かしょう、中村倫也さん)とともに本当の動機を探り始めるが、二転三転する供述に翻弄(ほんろう)されながら、由紀自身も心の奥底に封印したはずの「ある記憶」と向き合わざるを得なくなる……。

 「複雑な過去を抱えていて、誰にも話してこなかった心の傷がある女性なんです。でもはたから見れば、すてきな旦那さんがいて、公認心理師としてしっかりとお勤めもしていて、絵に描いたような完璧な女性のようにも見える。そんな見た目とは裏腹に由紀の中にあるドロドロした部分や、心の奥に押し込めてきた感情とのギャップもしっかり表現できたらいいなと思って撮影に臨んだのですが、実際にやってみるとそのさじ加減がすごく難しかった」と明かす。

◇「役と一緒に成長していけるのが女優の仕事の醍醐味」

 そんな難役を演じた今作を通じて「すごく気持ちが軽くなったんです」と、北川さんは明かす。「たとえ周りから見ると幸せそうだったり、順風満帆そうに見える人であっても、人は大なり小なり絶対に誰しもみんな悩みを持っている。自分だけがつらいわけじゃないし、きっとみんないろんなことに折り合いをつけながら、日々一生懸命生きているんじゃないかな。そう思えたことで、私自身この作品からすごく勇気がもらえたんですよね」と力を込める。

 「私も34年生きてきた中で、本当にしんどかった時期もありますし、時間が解決したこともあれば、いまだに解決してないこともあったりするし、誰にも言っていないようなことだってたくさんあります」と明かし、「プライベートで本当につらいことがあったりすると、ときには笑えなくなってしまうようなこともあるじゃないですか。でも私は自分が表に立つ仕事に就いている以上、いつも笑ってみんなの前に立たなきゃいけない。家を出る前はものすごくつらいんですけど、カメラの前で笑っているうちに、不思議とシャンとしてくるんですよ」と話す。

 2003年にモデル、女優として芸能活動をスタートした北川さん。「私自身、この17年間、本当にいいときもあれば悪いときもありました。でもどんなときでもずっと表に出続けてきたことが、結果的に自分を生かしてくれたような感覚があるんです。今回の作品のように、役柄から学べることもたくさんありますし、役と一緒に成長していけるのが女優の仕事の醍醐味(だいごみ)なのかもしれません」と明かしていた。

(取材・文/渡邊玲子)

 次回は、映画の撮影エピソードや、女優業と育児で多忙な日々について聞く。

 <プロフィル>

 きたがわ・けいこ 1986年8月22日生まれ。兵庫県出身。2003年にモデル、女優として芸能活動を開始。テレビドラマ「謎解きはディナーのあとで」「悪夢ちゃん」「家売るオンナ」「西郷どん」、映画「スマホを落としただけなのに」など数々の人気作品で主演・ヒロイン役を務め、2018年には「探偵はBARにいる3」で第41回日本アカデミー賞の優秀助演女優賞を獲得。昨年も話題作「約束のネバーランド」「ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-」へ立て続けに出演している。

 映画「ファーストラヴ」は、北川さんらのほか、板尾創路さん、石田法嗣さん、清原翔さん、高岡早紀さん、木村佳乃さんも出演。主題歌はシンガー・ソングライターのUruさんの歌う「ファーストラヴ」。2月11日から全国で公開。

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